(第519回 8月28日 )
日本医療福祉生活協同組合連合会(医療福祉生協連)が発行する医療福祉生協情報誌comcomの 2012 年9月号のコラム「社会派 しんさつ室 No.30」に掲載された文章を転載します。一部修正しています。
電力会社が、電気の使用状況を示す「でんき予報」を各社のホームページに掲載しています。私の住む四国電力のホームページによると、7月中は「安定した需給状況となる見込み」(使用率が90%未満)だそうです。
状況は地域により異なるでしょうが、四国は供給能力が厳しいので、愛媛県にある伊方(いかた)原発の再稼働は必要だと四国電力や大手マスコミは言っていました。
節電の努力は必要だが、昨年の状況から見て、伊方原発の再稼働がなくても電力の供給は十分可能だと感じていましたから、予想通りです。
官邸を取り囲み「原発再稼働反対」を求める行動が、回を重ねるごとに参加者が増えています。四国電力本社のある香川県高松市でも、3人の青年で始まった行動が、先日は100名近い参加者があったそうです。特徴的なことは、行進の最初は人数が少ないが、途中から徐々に増えてきて2倍を超える数になることです。
いま、全国で「原発再稼働反対」の声が沸き起こっています。
医療福祉生協連は、2012年度総会で社会保障制度の改悪と消費税増税、TPPへの参加に反対し、原発ゼロ、米軍基地ゼロの日本をめざすことを決定しました。
緊迫した情勢の下で、医療福祉生協連理事会は、全国に「首相官邸の金曜日行動に呼応するなど多彩な行動にとりくみましょう」「広範な人たちに共同を呼びかけ、一致点に基づく行動を広げましょう」と呼びかけています。
「7.16さようなら原発10万人集会」には17万人(主催者発表)が集まりました。一人一人の国民が声をあげる時です。
「健康をつくる。平和をつくる。」医療福祉生協の本領を発揮する時だと思います。
|
補足:8月21日付「朝日」は1面トップで「電力使用 節電で大幅減」と報道しました。四国電力管内は電力使用量は余裕でした。やはり、「原発はいらない」のです。
|