(第516回 8月3日 )
協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2012年6月号に掲載したものを編集しました。
糖尿病のコントロール状態がうまく行っているかどうかを評価する基準に、HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)という検査があります。この検査項目は、検診にも用いられることがあります。
HbA1cは、血液中のヘモグロビンがブドウ糖とくっついた状態を示す数字で、簡単にいうと「ヘモグロビンの砂糖漬けの程度」を示していると考えたらよいと思います。
この数値は、日本国内の表示(JDS)と、国際的な表示(NGSP)にずれがあり、この4月から統一されることになりました。
例えば、これまでの数値が6.0%(JDS)なら、国際標準は6.4%(NGSP)と、大体0.4高い数値になります。
日常診療では新しい基準(NGSP値)になりますが、検診(特定健診、協会けんぽの検診、被爆者検診などの公的な検診)では、従来の値(JDS値)を用いることになります。
昨年と比較する時には、「JDS値」を用いないといけません。今年度いっぱいは混乱が続きそうです。
※糖尿病のコントロール基準
指 標 |
優 |
良 |
可 |
不 可 |
不十分 |
不 良 |
HbA1c(NGSP) |
6.1以下 |
6.2〜6.8 |
6.9〜7.3 |
7.4〜8.3 |
8.4以上 |
HbA1c(JDS) |
5.7以下 |
5.8〜6.4 |
6.5〜6.9 |
7.0〜7.9 |
8.0以上 |
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週末からネパールに行きます。HP運営会社のお盆休みもあるので、次回掲載は21日の予定です。予定は未定なので、更新があるかもしれませんが(笑)。
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