(第512回 7月17日 )
7月6日に青森市内で、青森県生協連医療部会の、「2012大学習会」で「『いのちの章典』にむけて-『権利章典』のこれから」と題して講演を行いました。
医療福祉生協連では、「医療生協の患者の権利章典」と「医療生協の介護」の2つの理念的文書を発展させた新しい文書を作成します。具体的な内容については、第505回(6月8日)で報告しましたが、7月に入って全国討議を呼びかける目的で各地で講演を行う予定です。
今回はその第1回目にあたるものです。青森県には3つの医療生協があります。津軽保健生協、青森保健生協、八戸医療生協で、今回の学習会には3つの医療生協から職員・地域組合員が仕事を終えて、午後6時からの学習会に221人が参加しました。時間の関係で質疑応答の時間が十分取れなかったのですが、参加者の3分の2から意見・感想をいただき、大いに参考になりました。
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300人くら い入る会場ですが、真ん中から後ろはいっぱいでした。前の方は座りたがらないので(笑) |
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青森保健生協のセンター病院ですが、2階部分 に入り口があります。病院内はゆったりしたつくりでした。 |
そのなかから、いくつか紹介すると、
- 患者という固定されたことばでなく「いのちの章典」ということばは良いと思います
- 患者の権利章典は患者のものという気持ちが強かったのですが「いのちの章典」では組合員みんなの章典となり良いと思います
- 「いのちの章典」はすこし難しかった、でもとても大切なことだと思いましたのでもっと学習します
- 「主権在民」の観点からを強調された「いのちを守る」講演会でとても勉強になりました
- 「いのちの章典」が深く考えられたものだと再認識しました。しかし、実際の活動でこれらをひとつずつ説明するのは難しい。国語の授業のように詳細な説明がなされたが実際の活動に生かせるような講演も聞きたい。「今の時代に出資金が必要な理由について、上手に説明する方法など」
- 健康は一人では守れない、だから協同というところに大きく共感しました。外来、往診、介護事業に携わっていますが、今日の講演を聴いて、これから仕事に生かせるアイディアがいろいろ浮かびました。高齢者は医師にお任せという方が確かに多い、不安な気持ちに寄り添っていける医療を提供していきたいと思います
- 「いのちの章典」の内容を理解するとともに、現状の問題をどのように解決していくのか不安が多いのも正直な今の心境です。日々の患者対応で悩むことが多く、いろいろ討議しても糸口がみつからない場合も多い。医療生協として力を発揮しお互いが育っていきたいと思いました
これらの意見を参考にしながら、よりよいものに仕上げていきたいと思います。
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