あなたにもあげたい 笑顔 健康

TOPヘ

香川医療生活協同組合

健康シリーズ「健康食品を考える (2)栄養機能食品」

(第491回 3月27日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2012年3月号に掲載したものを編集しました。

 いわゆる「健康食品」のうち、国が健康の保持増進効果を確認したものを保健機能食品と呼びます。前回は、特定保健用食品について述べましたが、今回は「栄養機能食品」です。

 栄養機能食品とは、「栄養素(ビタミン・ミネラル)の補給のために利用される食品で、栄養素の機能を表示するもの」のことです。

 栄養機能食品として販売するためには、一日当たりの摂取目安量の上限と下限の範囲内にあることと、栄養機能だけでなく注意事項についても表示していなければなりません。

 例えば、貧血気味の方が使用する「鉄」の場合は、1日当たりの摂取目安量として、下限値2.25mg、上限値10mg、栄養機能は「鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です」、注意喚起表示は「本品は、多量摂取により疾病が治癒したり、より健康が増進するものではありません。1日の摂取目安量を守ってください」といった具合です。

 例えば、検診で「貧血」を指摘された方が、病院に行く時間がないので、自分の判断で栄養機能食品ですます、といったこともあるかもしれません。

 こういった行動について一概に否定はしませんが、貧血の原因については自分ではわからないし、服用をいつまで続けるかは個人の責任で決めなければいけません。服用する量についても、適切なものかどうかはすべて自分で考えなければなりません。

 背後に重大な病気がなければそれでよいのですが、すべて「自己責任」の世界だということに注意する必要があります。


関連項目へ 矢印 “飛来峰”バックナンバー

TOPへ 香川医療生活協同組合
フッターのライン