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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「不整脈」(その5)

(第485回 2月24日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2011年12月号に掲載したものを編集しました。

 さて、心房細動には、時々心房細動の発作が起きる、発作性(ほっさせい)心房細動と、心房細動の状態が長く続く、持続性心房細動があります。

 発作が起きるとさまざまな症状が出現し、辛く感じることも多いので、救急外来に駆け込む人もたくさんいます。発作を停止させる薬剤は何種類かあるのですが、人によって効果が異なります。薬で止まらない場合は、入院になったり、電気ショックを使うこともあります。

 発作を予防するためにも薬剤を使用するのですが、だんだんと効かなくなることもあり、結構やっかいな病気です。加齢によって起きやすくなるので、高齢化がすすむ日本ではまだまだ増えていく病気です。

 薬物療法以外の治療として、非薬物療法があります。

 その一つが「高周波カテーテルアブレーション(心筋焼灼術)」です。これまでは限られた施設でのみ行われていましたが、最近では増えてきているようです。

 高周波カテーテルアブレーションとは、数本の、カテーテルと呼ばれる細い管を心臓の中まで進め、不整脈の原因となる異常な心筋部を見つけ、高周波通電を行います。カテーテルの先端が心筋に接触した部位は1秒間に約50万回振幅を繰り返し、心筋自体が熱を持ち固まります(蛋白凝固)。これにより異常な部位を絶縁するという治療です。

 入院しないとできないとか、合併症もありますから、気軽にできる治療ではありませんが、成功すると発作で通院や入院しなくてもよくなりますから、発作が何度もおきる場合は、一度検討してもよいと思います。

 

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