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香川医療生活協同組合

長野医療生協で、患者の権利章典を発展させた新しい文書についての講演を行いました

(第482回 2月10日 )

 2月5日に、長野市内で長野医療生協の2011年度下期理事・監事研修会で講演を行いました。タイトルは「医療生協の患者の権利章典」を発展させ新しい文書を作ります-医療福祉生協連のめざすものを考える、で今年に入って3回目の講演になります。30数名の参加で、熱心な質問がありました。

長野中央病院の病棟廊下の壁の飾りです。看護師さんのFISHの取り組み で、自由に飾り付けを行っているそうです。病棟により様々な工夫が凝らされていました。
長野中央病院の病棟廊下の壁の飾りです。
看護師さんのFISHの取り組みで、自由に飾り付けを行っているそうです。病棟により様々な工夫が凝らされていました。

 医療福祉生協が毎年秋に行っている医療・介護評価の実際のやりかたについて、ISO9001の内部監査についての質問がありました。医療・介護評価のやり方や、患者の満足度を重視する取り組みであることを強調しました。

 内部監査については地域の組合員参加が有効であること、特に職員の頑張りや仕事の仕組みがわかるので、理事も参加をすることを呼びかけました。

 健康ファイルとマイカルテは、同じものとして理解した方がよいのではないか、一緒にやっていった方がよいのではという質問がありました。

 マイカルテは病気の人が対象、健康ファイルは病気があってもよいが、基本的に健康な方が対象、いわば、パート1とパート2なので、見やすく区分しておけばよいのではないか、データが混在していると現場の医師としては見るのがつらいので、広がらないのではないか、そのあたりの工夫が必要でしょう、と回答しました。

 「医療生協の患者の権利章典」では「医療生協は、住民の自主的組織」として定義されているが、新しい文書では「医療福祉生協は……消費生活協同組合法にもとづくひとびとの自治的組織です」となっている、という質問がありました。これは、1995年の「協同組合のアイデンティに関するICA 声明」の中の、協同組合の定義「協同組合は、共同で所有し民主的に管理する事業体を通じ、共通の経済的・社会的・文化的ニーズと願いを満たすために自発的に手を結んだ人々の自治的な組織である」を反映したものです、と回答しました。

JR長野駅まえ のシナノキです。シナノキは、長野の古名「信濃」の語源だそうです。3日の夜は長 野市内はマイナス10度、5日の朝の ニュースでは、諏訪湖(諏訪市)が凍結し湖面の氷がせり上がる「御神渡(おみわた)り」が観察されたとのことです。
JR長野駅まえ のシナノキです。
シナノキは、長野の古名「信濃」の語源だそうです。3日の夜は長 野市内はマイナス10度、5日の朝の ニュースでは、諏訪湖(諏訪市)が凍結し湖面の氷がせり上がる「御神渡(おみわた)り」が観察されたとのことです。

 そのほか、2012年の国際協同組合年に対しての全国的な取り組みや長野県、香川県の取り組みが互いに紹介されました。

 また、医療従事者の仕事が、患者や家族に理解してもらうことが大事で、家族に不満がでるような取り組みでは問題がある。「権利」は地域の組合員も職員も一緒だというのは理屈ではわかるが、患者と医療従事者が平等にはなりえない部分がある。やはり「権利」は残した方がよいのではないか、という指摘もありました。

 たっぷり30分、充実した質疑応答でした。講演内容は時間をかけて準備できますが、質疑応答は準備ができないため、勉強になります。

 

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