(第476回 1月17日 )
1月14日に岡山市内で、岡山医療生協の2011年度理事会研修会が開催され、講師として参加しました。当日は会場の同じ階で政党の「新春のつどい」が開催されており、警察官やSPが居並び、医療生協関係者は別のエレベーターを使用するよう指示されるなど、ものものしい雰囲気でした。
研修会会場は極めてなごやかな雰囲気でした。木村専務の開会あいさつのあと、「医療生協の患者の権利章典」を発展させ新しい文書を作ります-医療福祉生協連のめざすものを考える、と題して約90分間の講演を行いました。
講演内容は、患者の権利章典の成り立ちや実践内容について、なぜ「医療生協の患者の権利章典」に替わる新文書をつくるのか、という内容です。
活発な質疑が行われました。
「患者の権利章典ができたときに非常に強調されたのが、参加と協同ということだった。利用者と提供者が協同していくことが強調された。権利を守るために力を合わせていこうニュアンスで書かれていて、もちろんそれは大事なことだが、提供者の役割も書き込んでいくことが講演で提起された。患者の側も医療を利用するにあたって、提供者を守っていく義務があるのではないか。医療従事者が大変な状況にある中で、利用者が提供者を守っていくことが重要ではないか。提供者と利用者が力を合わせていくうえで、利用者の権利を守るだけでなく、提供者と一緒になって医療や福祉を守り発展させていく、という意味の項目が入ればよいと思う」という意見が出されました。
飛来峰の第423回(2011年5月10日)で触れた兵庫県立柏原(かいばら)病院で小児科医の退職問題が発生したときに、地域住民が「兵庫県立柏原病院を守る会」を作り、「3つのスローガン」((1)コンビニ受診を控えよう、(2)かかりつけ医を持とう、(3)お医者さんに感謝の気持ちを伝えよう)を掲げた活動を紹介しました。住民自らが、自分の健康を守る努力をすると共に、地域の医療を守る取り組みに力を入れることが大事だと強調しました。
また、第427回(2011年5月24日)で触れた、医療生協さいたま生活協同組合の「私たちの命と医師を守る宣言」を紹介し、患者・地域住民が医療従事者と一緒運動をすすめないといけない、そのためには、患者が変わらないといけない、ということを強調しました。
また、講演の中で「患者の権利」に関する社会的認知は大きく広がったというが、現実にはまだまだであって「広がりつつある」というのが実態ではないか。新しい文書のタイトル(仮称)から「権利」という言葉が除かれているが、残すべきではないか、「権利」があいまいになるのではないか、という意見もありました。
また、介護事業所で働く方から、働く者の人権も守りながらどのように協同していくか、介護分野での利用者の人権を守る取り組みの重要性を痛感している、という意見も出されました。
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昨年の12月に与島の パーキングエリアの商業施設が閉鎖されました。
マリンライナーから撮った「兵(つはもの)どもが夢のあと」です。
写真好きな人には、 絶好のポイントなので、廃墟になる心配はないようです。 |
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近くの神社のどんと焼きです。
地域により「とんど焼き」「どんど焼き」「左義長(さぎちょう)」とも呼ばれるようです |
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