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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「不整脈」(その3)

(第470回 12月16日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2011年9月号に掲載したものを編集しました。

 さて、心房細動があるとなぜいけないのか、心房細動には、以下のような合併症があります。

 まず、脳卒中です。心房細動により心拍が不規則になると、血液の流れによどみができ、血液のかたまり、血栓(けっせん)ができやすくなります。心臓の中にできた血栓が血液の流れに乗って脳に移動すると、比較的太い血管にひっかかり血液が流れなくなります。

 こうしておきる脳卒中が、心原性脳塞栓(心臓が原因でできた血液のかたまりで、脳の血管がふさがれる)とよびます。比較的太い血管が詰まるために、障がいが重くなる傾向があります。また、いったんつまった血栓がとけて再び血液が流れ始めたときに、出血を起こすこともあります。

 心房細動のある人がこうした合併症を引き起こしやすい条件がわかっています。心不全、高血圧、糖尿病、高齢者(75才以上)で、脳梗塞などの発作があるとよりおきやすくなります。心不全から高齢までの条件があてはまると各1点、脳梗塞があると2点で計算し、2点以上の人は脳卒中になる確率が4倍以上になるために、血液を固まりにくくする抗凝固剤(こうぎょうこざい)の投与が勧められます。

 また、心房細動があると、心臓の筋肉の力がおちてくる心不全を起こしやすくなります。

 高齢者に多い病気であるために、ある程度やむをえない側面もありますが、動脈硬化と関連が深いために、生活上の注意が必要です。


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