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香川医療生活協同組合

東日本大震災での医療福祉生協連の取り組みをAPHCO総会で報告しました。

(第457回 10月25日 )

 総会の最後に、私が、日本からの特別報告を行いました。その内容(日本語原稿)を紹介します。

 2011年3月11日、巨大な地震が日本列島の東北地方を襲いました。今回の大震災に際して、アジアの協同組合の仲間をはじめ、世界の皆さんから支援物資や寄付、人的な援助など多くの支援をいただきました。この場を借りて心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 マグニチュード9.0という巨大なエネルギーは岩手県沿岸部を中心に10mを超える大津波を引き起こし、地震の揺れや液状化現象、地盤沈下、ダムの決壊など、太平洋に面する青森県から千葉県まで全長約507キロメートルに及ぶ東日本沿岸地域を中心に多大な浸水被害を及ぼしました。

 また、福島県沿岸部の、東京電力福島第一原子力発電所は津波による全電源喪失による原子炉の溶融、水素爆発により多量の放射性物質をまき散らしました。

 死者(1万5989人)・行方不明者(3917人)は約2万人、建物の全壊・半壊は29万5852戸、ピーク時の避難者は約47万人で、被害総額は16兆円から25兆円と推定されます。また、放射性物質の放出により原子力発電所の近隣住民は避難を余儀なくされています。そして、いまだに9万人を超える避難者がいます(7月14日現在)。

 さて、今回の震災に当たり、日本医療福祉生活協同組合連合会は、被災3日後に高橋会長理事が被災地を訪問、現地の職員や組合員、地域の被災者を激励しました。

 全国の医療福祉生協から医師・看護師など医療専門職や事務員などが、災害拠点病院で救急医療に従事するとともに、地域の避難所などの診療にあたるなど支援活動を行いました。最初の1ヵ月間に、57医療福祉生協から、医師120名、看護師273名を含む延べ504名が現地に向かい、64医療福祉生協がトラック延べ66便で、食料、飲料水、灯油などの燃料、おむつ、カイロ、マスクなど220トン、約68万点の物的支援を行いました。

 津波被害のなかった日本海側の医療福祉生協に拠点を設け、新潟県生協連の支援により消費生活協同組合の所有する大型トラックを使用して、全国から集まった支援物資を共同で輸送しました。このような形での生協間連携ははじめてのことで、昨年結成した全国組織、日本医療福祉生活協同組合連合会の役割が大いに発揮されました。

藤原報告   協同組合病 院
日本生協連国際部の協力を得て作った英語報告を 一生懸命読んでいるところです   総会のあと、訪問したテリチェリ生協病院の標榜科目を示した看板です。
内容は、後日報告します

 (この項、続く)


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