(第422回 4月26日 )
日本医療福祉生活協同組合連合会(医療福祉生協連)が発行する医療福祉生協情報誌comcomの 2011 年4月号のコラム「社会派 しんさつ室 No.13」に掲載された文章を転載します。一部修正しています。
2010年度のまとめと2011年度方針を討議する時期になりました。医療福祉生協連として、初めての年間を通しての方針作りになります。
10月の創立記念レセプションや1月の賀詞交換会を通じて、初めて交流が始まった団体もありますが、率直に言って医療福祉生協連の存在はまだまだ世間に広く知られているとはいえません。6月に開催される第1回通常総会に向けて会の理念づくりの討議が行われますが、地域でもこれまでの枠を超えた交流を広げていき、医療福祉生協連の存在をアピールしていく必要があります。
「いのちの大運動」の中で、貧困や社会的孤立などの問題を生協としてどう解決するか、協同組合としての優位性を活かして地域にどう貢献するかが問われました。2011年度方針の中心は「医・福・食・住」の事業と活動です。全国8つのブロックで開催された政策討論集会でも、全国のさまざまな取り組みや今後の期待が寄せられました。
「事業」とは、狭い意味での収益事業だけではなく、組合員の助け合い活動や健康づくりの活動など、さまざまな分野での社会的な取り組み(仕事)を指しています。
一人世帯が増加している中で、人間的なつながりを大事にし、事業所の取り組みとしては、在宅の事業(訪問診療や往診、看護、介護、リハビリなど)を重視する必要があります。また、地域の取り組みでは、食事会や配食サービスなど「食」に関わる取り組みを重視する必要があります。
高齢化が進む中で、食材を手に入れるための買い物もできない、食事を作るのも大変、そもそも食事を作れないなど、さまざまな問題があります。
3つのあい(出会い、ふれあい、ささえあい)の運動を広げる上で、「食」の課題は重要です。支部や班の活動に取り入れていく必要があります。医療福祉生協の役割を発揮する時です。
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連休中は休載します。5月10日から 再開します
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