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香川医療生活協同組合

東日本大震災に対する香川医療生協の取り組み(大震災 その6)

(第415回 4月1日 )

 東日本大震災の復興もわずかずつですが、始まってきました。被害にあった医療福祉生協連の病院や診療所でも、徐々にライフラインが回復しています。ガソリンスタンドの営業が始まったり、電気やガス、水道も利用可能になりつつあります。

 何より大きいのは、宅配便や郵便による送付が可能になりつつあることです。もちろん、復興までの道のりは始まったばかりですが、必要な物資を直接送ることが可能になったため、支援のありかたも変わってきました。

 福島県内には5つの医療福祉生協がありますが、いわき市にある、浜通り医療生協は水道の開通が4月中旬になるため、「水」の支援が必要です。

 かつて大規模な渇水で苦しんだ香川の医療生協として、何とか支援をと思い取り組みを始めましたが、高松市周辺のスーパーや量販店にはペットボトルに入った水はありません。ある量販店では入荷した大量の水が1時間以内に売り切れたそうです。かろうじて残っている店舗でも1人3本までという制限があります。

 何とか工面して、合計440リットルの水を送りましたが、日本中の水がなくなったのではないかと思えるような現状です。善通寺診療所も民主商工会の会員さんの協力を得て、水を確保しましたが、こんな時だからこそさまざまなつながりを活かして活動することが求められます。

 香川医療生協は、香川民医連と共同して「東日本大震災支援本部」(本部長:中田耕次香川民医連会長。かがわ保健企画・香川民医労も加盟)を設立し、第1次医療支援として、医師2、看護師1、事務1を派遣、第2次として、看護師1、セラピスト(リハビリ技師)2を派遣しました。

 来週からは第3次医療支援を派遣、4月いっぱい、6次までの派遣を予定しています。

 香川医療生協本部と高松平和病院が、高松市の田町交番前で街頭募金を行いました。職員には1日分の給与を目安にカンパを募っています。

 これまでに、医療福祉生協連と全日本民医連にそれぞれ40万円、日本医労連に20万円、総額100万円を送付しています。かがわ保健企画は、全日本民医連の要請にこたえて、風邪薬など25万円相当の医薬品を送りました。

 被災者の入院受け入れも行われています。募金は6月までに500万円を集めることを目標にし、県内各地で街頭募金を行います。4月は毎週金曜の昼休みに「マスク」「紙おむつ」「下着」「歯ブラシ」「水」などを香川医療生協本部に持ち寄ることを呼びかけています(各事業所でも構いません)。

 支援は様々な形でこれからも必要とされます。息長い支援活動に取り組みたいと思います。


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