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香川医療生活協同組合

健康シリーズ「脳卒中」(その3)

(第373回 10月15日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2010年8月号に掲載したものを編集しました。

 くも膜下出血がおきると、出血の程度により症状はさまざまです。頭痛だけで終わる場合から、急死する場合までさまざまです。

 治療は、破裂した動脈瘤に対する最も重要な治療は、再出血を防ぐ治療です。未破裂で見つかった動脈瘤にも、破裂予防のための治療を実施することもあります。

 基本は頭蓋骨を外す開頭術で、直接脳の血管を見ながら、動脈瘤(血管のコブ)の根元の所に、金属製のクリップをかける治療です(クリッピング)。

 最近では血管内治療として、脚の付け根のところの動脈からカテーテルという細い管を血管の中に入れ、動脈瘤の根元まで進め、プラチナなどでできた「コイル」を動脈瘤の中に入れる「コイル塞栓術」が行われます。

 脳に栄養を送る血管が走るくも膜下に広がった出血は、脳に直接打撃を与えるだけでなく、栄養を送る血管にも変化を起こします。攣縮(れんしゅく)といわれる血管にけいれんがおきる変化は、脳に血液不足を起こし、新たな脳梗塞を起こします。

 この現象は病気が始まってから4〜14日目に多く見られます。急性期を乗り切っても、この時期はとても危険で、集中治療が必要です。後遺症や生命の危険があります。

 いずれにしても、専門的治療が必要な時期で、脳外科のある病院での治療が必要になります。


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