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香川医療生活協同組合

フエ市の医療生協セミナーの報告です (その3)

(第355回 8月10日 )

 7月16日に、フエ市で開催された「医療生協セミナー」の報告の3回目です。

 最初に私が報告を行いました。VCA(ベトナム協同組合連合会)のメンバーは私の報告を何度も聞いていますが、参加者は私の話を聞くのは初めて(のはず)なので、毎回ほぼ同じ内容の報告をおこなっています。

あらかじめ翻訳してあるため、原稿をそのまま読まないといけません。かえって緊張します
あらかじめ翻訳してあるため、原稿をそのまま読まないといけません。かえって緊張します

 詳細は2007年のハイフォン市で行った報告を、第70回〜72回(2007/6/19、6/22、6/26)に掲載しています。

 いつも思うのが、日本の医療制度、特に医療保険制度の複雑さです。しかも建て前上は「国民皆保険制度」があります、といいながら、無保険状態の方や、「短期保険証」「資格証明書」の実態をどう伝えるのか、ということです。

 そこで「日本では、すべての国民を対象とした複数の医療保険制度があり、保険料を支払えば、国の定めた医療費の1割から3割の負担で医療を受けることができます。ただし、経済情勢の悪化や制度の改悪により、保険料が高すぎて払えないとか、医療を受けにくくなるという残念な実態もあり、社会的な問題になっています」と、報告しています。

 一日も早く「低額の保険料を支払えば、すべての国民が自分で選んだ医療機関で、わずかな自己負担で医療を受けることができます。所得の低い人や小児、高齢者は無料になっています」と、胸をはって報告したいと思います。

 続いて、組合員代表として今回参加して頂いた、岩手県の盛岡医療生協の遠藤副理事長が、組合員活動について報告を行いました(詳細は後日掲載します)。

大峰さんは写真を見ながら説明し、逐次通訳をしてもらいます。パワーポイントのタイトル部はベトナム語に翻訳済みです
大峰さんは写真を見ながら説明し、逐次通訳をしてもらいます。
パワーポイントのタイトル部はベトナム語に翻訳済みです

 大峰さんの報告は、全国の医療生協の活動の紹介です。医療生協の情報誌comcomの取材時の写真などを使って、組合員の実際の活動を紹介するものです。健康づくりの活動、町なみチェック、国際活動など幅広く紹介する内容で、参加者は興味津津という感じで見入っていました。所々に、VCAのメンバーの写真を入れてあり、笑いも起こっていました。

 班会や地域での血圧チェック、班会の様子、町なみチェック、豪雪の中の組合員訪問、支部の食事会、グループホーム作り、セラバンド、ウォーキング、フィットネス、筋肉トレーニングなど多彩な内容です。

 このスライドはパワーポイントで作成し、個々のスライドのタイトルをあらかじめベトナム語に翻訳しており、先日来高したミン・タンさんも地域で利用していました。

(この項、続く)

 注:8月13日は編集上の都合で休載します。次回は8月17日です。


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