あなたにもあげたい 笑顔 健康
TOPヘ 香川医療生活協同組合
健康シリーズ「腰痛」(その1)
(第312回 2月19日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2010年2月号に掲載したものを編集しました。

 「腰が痛い」「ギックリ腰になった」という経験がある方は多いのではないでしょうか。腰痛は「痛みが治まるまで安静にする」というのが「常識」だと思います。しかし、最近の考え方は変わってきていいるようです。

 イギリスのガイドラインで科学的研究の大半において全般的に一貫している事実として、以下の点があげられています。

 1)日常生活の制限を要する腰痛は、数日間から数週間で改善するが、軽い腰痛は長期間持続することがあり、数カ月間持続する場合も多い。

 2)大部分の患者で腰痛は再発するが、それは腰椎の異常を意味していない

 3)腰痛のために仕事を休む時間が長くなると、仕事に復帰する可能性が低くなる。

 動くことができないほどの急性の腰痛に対しては、一時的に痛み止めを飲んで安静にした方がよいと思います。しかし、安静を長く続けると、意識が痛みに集中するために、かえって症状が長引くことが多いのも事実です。

 そして、患者への適切な助言として以下の点があげられています。

 1)通常の活動を継続するようにという助言は、痛みによって判断するという助言よりも、症状回復を早くすることができ、慢性化は少なく、休業期間は短くなる。

 2)数日または数週間の期間で徐々に活動を再開すると、慢性化は少なく、休業期間は短くなる。

 つまり、動くことができる程度の腰痛は、一時的に薬を使うことはあるが、徐々に活動を再開しふだん通りに体を動かせた方がよいという事です。


関連項目へ “飛来峰”バックナンバー

TOPへ 香川医療生活協同組合