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岡山医療生協の診療所交流集会にさんかしました(その1)
(第297回 12月22日 )

 12月19日に開催された第1回岡山医療生協・診療所交流集会に参加しました。岡山医療生協には駅元・西大寺・わかくさ・みんな診の計4つの診療所があります。「日頃の医療活動・組合員活動を発表交流し、知っているようで知らないそれぞれの診療所の事を交流する」目的で開催されました。

100名近い参加者で熱気にあふれていました

100名近い参加者で熱気にあふれていました

 職員、地域の組合員合わせて100人近くが参加しました(3分の2が地域の組合員)。私は「医療生協らしい診療所を考える−地域で選ばれる診療所づくり」と題して、第1部の記念講演を行いました。

 はじめに、民主党を中心とする政権が新たに発足したが、「事業仕分け」をみてもわかるように、財務省の手のひらの上で動いている。厚労省は診療報酬をあげる、といっているが財務省は引下げの方針である。また、厚労省も病院に重点配分し診療所は引下げるのが方針である。いずれにしても、診療所をめぐる情勢は大変厳しく、相当努力しなければ存在そのものが危うくなる可能性もあり、「特徴ある診療所」「地域で選ばれる診療所」づくりがこれからの課題である、と指摘しました。

 善通寺診療所の特徴ある医療として、在宅医療(在宅支援診療所)、患者の自己決定権を尊重した生活習慣病の取り組み、禁煙外来、C型肝炎のインターフェロン治療、健診(特定健診、組合員ドック、協会けんぽ健診)、労災職業病(じん肺、アスベスト関連疾患)などを中心に紹介しました。

 在宅医療では、国立善通寺病院や香川労災病院の地域連携室との関係強化による連携、特にデイケアや認知症対応デイサービス、訪問看護、訪問介護など総合的なサービス提供ができることが重要で、地域包括支援センターや他の事業所からの紹介も増えて来ていて、自分たちの活動を積極的に紹介していくことが重要だと強調しました。

 健診では、2008年3月までと4月以降では様変わりしたこと、老人保健制度に基づく一般健康診査から特定健診に変更され制度が分かりにくくなったこと、善通寺市のいきいきドック(国保ドック)が廃止され、人間ドックは善通寺市外でなければ受けられないという制度改悪がされた中で、地域の医療機関との連携で協会けんぽの健診を受託できるようになり、これまでつながりの薄かった小規模事業所など関係が持てるようになったことを報告しました。これからは、健康づくり健診の考え方を前面に打ち出していく必要があります。

 労災職業病への取り組みでは、この間の三豊市詫間町にある神島(こうのしま)化学労働者のアスベスト関連疾患への取り組みを中心に報告しました。

(次回に続く)


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