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健康シリーズ「動脈硬化(その2)」
(第282回 10月27日 )

 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2009年10月号に掲載したものを編集しました。

 前回「血管年齢」について触れました。血管の老化を防ぐために有効なのは、食事と運動などの生活習慣です。特に食事に注意すると血管内の状態は2〜3ヵ月で改善するとされています。

 血管の最も内側には「内皮細胞」がありますが、食事の改善により内皮細胞から、血管をしなやかにする物質が出て来るようになり、結果として動脈硬化が抑えられます。

 血管に良い食事はまず、青背の魚です。イワシ類・サバ類・サンマなどの魚の脂肪は肉とは違い、血液を固まりにくくするEPA(エイコサペンタエン酸)や、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールを低下させる作用を持つDHA(ドコサヘキサエン酸)という不飽和脂肪酸をたくさん含んでいます。

 また、LDLコレステロールを下げる働きを持つ海藻類やこんにゃく、粥状動脈硬化を防ぐ(血管の内側の状態を改善する)豆腐や納豆などの大豆製品をとることが勧められます。

 血圧によい食材としては、カリウムを多く含むひじき、緑黄色野菜、バナナなどがお勧めです。数年前に全国の医療生協で調査をした時にも、塩分の摂取量は全国平均より少なかったのですが、カリウム摂取量は少ない、という結果がでました。また、ごぼうなどの野菜やきのこ類は食物の吸収を遅らせるため、血糖値の上昇を防ぐともいわれています。

 こう見てみると、伝統的な日本食がもっとも動脈硬化によい食事と言えそうです。一度食卓の上を見直してみてはいかがでしょうか?


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