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 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2009年7月号に掲載したものを編集しました。

健康シリーズ「ウイルス肝炎(その3)」 (第268回 8月28日 )

 肝臓がんの死亡者は1975年以降急速に増加し、2007年には約2.2万人が死亡、大腸がんとほぼ同じで、肺がん、胃がんに次ぐ、がん死亡の第3位になっています。

 肝がんの原因の80%が、C型肝炎ウイルスによるものです。我が国では、C型肝炎患者が100人に1人〜2人、総数で150万人〜200万人いると考えられており、本人も気付いていない方が多いのではないかと思われます。

 C型肝炎は主に血液を介して感染します。C型肝炎ウイルスが発見される前の(1990年代はじめ以前)輸血やフィブリノーゲンなどの血液製剤の使用や、注射針が使い捨てになる前の注射針の使い回し(予防接種など)で感染したと考えられます。いまでは、このようなケースは殆どなく、医療関係者の針刺し事故(C型肝炎患者に使用した針を誤って自分で刺してしまう)など。稀です。

 また、B型肝炎ウイルスとは異なり、性交渉や母子感染(母から子への感染)は極めて稀と考えられています。

 C型肝炎は自覚症状に乏しいのが特徴です。約7割は徐々に病状が進行していきます。肝臓の組織の中で炎症が少しずつ進行し、肝臓の細胞が壊れていきます。そのため、肝臓の血液検査でもわずかな異常であったり、時には検査値が正常であっても肝炎が進行している時があります。

 定期的な検診受診や、ウイルス肝炎の検査が必要です。是非受診しましょう。


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