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 日本生協連・医療部会発行の、「虹のネットワーク」 2009 年7月号のコラム「社会派 しんさつ室 No.35」に掲載された文章を転載します。一部修正しています。

高齢者にやさしい診療所づくりの実践について (第266回 8月21日 )

 WHO(世界保健機関)は、2002年に「アクティブ・エイジング−その政策的枠組み」を発表し、高齢者人口の増加や出産率の低下は世界的な傾向であり、これからは先進国よりむしろ発展途上国の問題であると指摘しました。そして、有意義に歳をとるための取り組みを「アクティブ・エイジング」と呼び、「歳を重ねても生活の質が向上するように、健康、参加、安全の機会を最適化するプロセス」であるとしました。その後、「高齢者に優しい都市ガイド」と「WHO版 高齢者にやさしい診療所ツールキット」を公表しています。

 医療部会では、この二つの取り組みを全国に広げるための準備を行っています。後者の「ツールキット」については、全国の12の診療所で試行を開始しました。

 高齢者の持つさまざまな問題、難聴や視力障がい、運動器の異常などに、医療や介護の現場がきちんと対応できているか、といった問題を投げかけています。例えば、掲示物は高齢者にみやすいか、理解しやすいか、放送は聞こえやすいか、などです。

 診療面でも、物忘れ、うつ、転倒、尿失禁などの高齢者の抱える大きな問題点(四つの巨人、と呼んでいます)を短時間で把握することが求められています。

 高齢者とのコミュニケーションの取り方も、大きな課題です。

 高齢者にやさしい診療所づくりは、すべての世代にもやさしい診療所づくりにつながります。介護の現場、住みやすいまちづくりでも応用が可能です。

 2009年度の重点課題としてとりくんでいく必要があります。

 注:詳しくは、医療部会の翻訳・編集で萌文社から出版された「WHO『アクティブ・エイジング』の提唱」「WHO版 高齢者にやさしい診療所ツールキット」を参照して下さい。


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