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社会保障を守る地域での活動が盛んになってきました (第263回 8月4日 )

 第222回(2月17日)に「善通寺市を中心にした中讃地域の社保協準備会が開催されました」と報告しました。当面準備会のままで活動することにして、ほぼ毎月学習会を中心に活動して来ました。

 といっても、組織の名称を決めなければ行政との対話もできません。そこで、「善通寺市社会保障をよくする会」と名称を決め、善通寺民商会長の森江さんを会長とし、善通寺民商が事務局を担うこととして活動を開始しました。手初めに、善通寺市の税務課と懇談を行いました。

 特に国民保険の問題は深刻で、この4月から加入者一人あたり12,000円の値上げとなり、所得200万円(※)で国保税は年34万9千円です。

 ※40才代夫婦で妻は収入なし、子供2人でいずれも収入なし、固定資産税なしの場合です。因みに同条件では、多度津町39万8400円、県下最高の琴平町45万7300円です。

 国民健康保険の改善について、以下の申し入れ(大要)を行いました。

 (1)国民健康保険の資格証明書の一律な発行は中止し、すべての被保険者に正規の保険証を無条件で交付して下さい。当面、納付期限から一年を経過して滞納している被保険者に「特別の事情に関する届出書」をきちんと送付して下さい。

 (2)保険税の申請減免制度を創設・拡充し、払える保険税にして下さい。

 (3)国保税の徴収猶予申請を創設・拡充して下さい。保険税を払えない加入者の生活実態把握に努め、生活実態を無視した徴収や差押えは行わないで下さい。

 (4)国保の一部負担金の減免制度や高額療養費貸付制度を該当者が利用できるよう明確な規定を設けて下さい。

 特に、減免制度などの基準が明確でないこと、申請を行う場合でも申請書の書式すら存在しないことが明らかになりましたが、会の事務局の作成した申請書を受け取ってくれました。

 丸亀市でも「丸亀市の国保をよくする会」が活動を始めました。代表者は香川医療生協のコープ歯科まるがめの樫所長です。

 「国民健康保険税の値上げをやめ、引き下げを求める署名」を行っています。丸亀市国保では、加入者の8割が所得200万円以下、5割が100万円以下で、市が2009年度から連続して3回の国保税の値上げ計画を立てていることに、「これ以上の負担は無理」との声があがり運動が始まったものです。

 2日(日)、丸亀市のスーパー周辺など3ヶ所でリレー署名活動が行われました。約20名の参加で、3時間余りの行動で約200筆の署名が集まりました。「これは高すぎるわな。払えん人もでるわな」などの声もあり、活動に参加した方が次々とマイクを持って訴えていました。「あんたら、ホンマにええことしてくれよる。がんばってな」と激励の声もありました。

 こういった、地域からの声をあげていくことが重要だと思います。


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