協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2009年5月号に掲載したものを編集しました。
(第254回 6月30日 )
肝臓病を引き起こすウイルスには様々な種類があります。A型、B型、C型の他に、D型、E型、G型ウイルスなどが知られています。D型・E型は日本では稀とされます。
A型肝炎ウイルスは発展途上国など水事情が悪い地域に多く、日本ではウイルスに汚染したカキ(牡蛎)が原因になります。A型肝炎ウイルスに感染してから症状が出現するまでの潜伏期は2〜6週間、発熱、全身のだるさ(全身倦怠感)、頭痛、筋肉痛、腹痛などの症状に続いて血液検査で肝臓機能障害が出現します。皮膚が黄色くなる黄疸が出現、肝臓が腫れる、食欲不振、などが認められます。
一部に重症化し(激症肝炎)死亡する事もありますが、1〜2ヵ月後の経過で治癒する事が多いのが特徴です。A型肝炎ウイルスは糞便中に出現し感染の原因になりますから、手洗いが重要です。感染予防のワクチンは、南アメリカ、日本以外のアジア、メキシコ、カリブ海などの発展途上国に長期滞在する方が対象になります。
E型肝炎ウイルスは、シカ、イノシシなどの野性動物や、ブタのレバーなどの生食で感染するので、十分火を通してから食べなければいけません。症状はA型に似ています。
B型肝炎、C型肝炎については次回以降に触れますが、感染しているかどうかの抗体検査を検診時に受けることができます。お勤めの会社や居住地の役場に問い合わせて下さい。高松市国保の場合は以下のアドレスを参照下さい。
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/3497.html
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