6月21午後、高松市内で香川医療生活協同組合第30期39回通常総代会が開催されました。
冒頭、以下の様な理事長挨拶を行いました(一部加筆しました)。
(第252回 6月23日 )
会場の様子です
2007年5月に消費生活協同組合法(生協法)が改正され、2008年4月から施行されました。この総代会は、新しい生協法が厳密に運用されるはじめての総代会になります。生協法は元々購買事業を前提にした法律で、生協が医療事業を行うことについては、これまで組合員が「利用する事業」の一つと解釈されてきました。今回の生協法改正により、生協が医療・福祉事業を行うことが正式に認められ、事業高の半分まで組合員以外の利用が認められました。
同時に、会社法が適用され、これまで以上に厳格に運営を行うことが求められ、理事会の機能を飛躍的に高める必要があります。
これを機に医療生協が社会的な役割を高め、運動を大きく広げるために、5月に開催された医療部会総会で、来年7月の設立を目指し、医療生協の全国連合会をつくる事が、反対0、保留7、賛成280と圧倒的多数の賛成で決定されました。全国連合会の結成に向けて、香川医療生協も大きな役割を果たしていきたいと思います。
医師不足、医療崩壊といわれる中で、経営的には大変厳しい状態が続いていますが、組合員のみなさんの力、地域・行政との様々な共同の取り組みを広げながら、乗り切っていきたいと思います。
今年は、高松平和病院創立60周年、来年は香川医療生協設立30周年です。これを記念して7月18日に、劇団前進座による、三浦綾子さんの最後の小説である「銃口」の公演が行われます。是非みなさんと一緒に成功させたいと思います。劇中、「時代を見つめて生きるんだ。時代を見通す目を持つんだ」というセリフがあります。困難な時代だからこそ、生活協同組合の出番です。
戦後の物のない時代もそうでした、阪神大震災や中越大地震の時にも生協が大きな役割を果たしました。
生協をいのちの分野にいかす大運動が、今年の全国の医療生協のテーマです。地域の困りごとに対して「生協ならどう解決するのか」を私たちが示していくことが提起されています。
生活の専門家である地域の組合員と、医療・介護・福祉の専門家である職員組合員が力を合わせて、この難局を乗り越えて、前進していきたいと思います。
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