協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2009年2月号に掲載したものを編集しました。
(第235回 4月14日 )
前回、厚生労働省の調査によれば、「糖尿病が強く疑われる人」と「糖尿病の可能性を否定できない人」を合わせると、2008年には1870万人になる、と書きましたが、昨年暮れの発表では、2007年11月時点で2210万人に上ると推計されることが分かりました。年代別に見ると70歳以上が37.6%、60代35.5%、50代27.3%と続いています。
さて、糖尿病になるとどんな症状が出るのでしょうか。
一部に意識障害などの症状が急激にでるタイプのものを除けば、少しずつ病気が進行していくことと検診をうける機会が増えて来たために、典型的な症状をしめす場合は少ないのが実際です。
以前は汲み取り式のトイレが多かったために、業者から「尿が臭うと指摘された」という話がありましたが、今は大半が水洗式のため、そういう話はありません。
糖尿病が進行し血液中の糖分(血糖)が増えていくと、血液の浸透圧(しんとうあつ=血液の濃さ)が高くなるため、糖分を体の外に出すために尿の量が増えます。水分不足を補うためにお茶やお水などをたくさん飲むようになります。これが、多尿・多飲と呼ばれる現象です。
よく、口が乾く(口渇)ので糖尿病の検査を受けたいという人がいますが、水分をとる量が変わらなければたいていは心配ありません。
とはいっても、やはり大事なのが早期発見です。昨年から検診制度が大幅に変わりましたが、糖尿病の早期発見に力点が置かれていますから、必ず検診を受けるようにしましょう。
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