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 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2009年1月号に掲載したものを編集しました。

健康シリーズ「糖尿病」(その1) (第234回 4月10日 )

 今回から、急速に増えているといわれる糖尿病の話題です。

 厚生労働省の調査によれば、「糖尿病が強く疑われる人」は、1997年には690万人いましたが、2006年には820万人に増加しています。「糖尿病の可能性を否定できない人」を合わせると、1997年が1370万人、2008年には1870万人になると報告されています。

 糖尿病は、動脈硬化と関連が深く、脳梗塞などの脳血管疾患、心筋梗塞や狭心症、腎臓の働きが落ちて来て血液透析などが必要になる腎不全、失明の原因となる網膜症などさまざまな合併症をもたらす、重要な疾患です。

 糖尿病とはどんな病気でしょうか。

 ご飯(米)やウドン・パン(小麦)などの主食は炭水化物ですが、口から入り胃や小腸で消化され、「ブドウ糖」として血管内に吸収されます。血液中のブドウ糖(糖分)が増えると、胃袋の後ろにある膵臓(すいぞう)から「インスリン」という血糖値をコントロールするホルモンが血液中にでてきて血糖値が適切な値にコントロールされるようになります。

 このインスリンのでてくる量が不十分だったり、作用が低下(インスリン抵抗性)すると、血液中のブドウ糖の値が増えます(高血糖)。これが糖尿病です。

 血糖が高い状態が長く続くと、血管の内側が傷んできて先に述べたような様々な合併症が起きるようになります。インスリンの作用が低下する状態には、過食(とくに脂肪分の多い食事)や運動不足、肥満、ストレスなどが関係しています。


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