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ベトナムの医療生協訪問記 (第230回 3月24日 )

植村さんはお茶の先生です。たまたま一緒になったオランダからの旅行者にお茶を振る舞っているところです。
植村さんはお茶の先生です。たまたま一緒になったオランダからの旅行者にお茶を振る舞っているところです。

 ベトナム訪問記の第4回です。今回で4回目の訪問ですが、ホーチミン空港(タン・ソン・ニャット空港)に降りるのは5年ぶりで2度目です。前回と比べて随分きれいになったと思っていたら、日本のODAで4階建ての国際線ターミナルが2007年8月にオープンしたそうです。建物は変わっても、外の気温は32℃で前回と同様でした。

 さて、3月3日は移動日です。国内線ターミナル(以前の国際線ターミナル)から、ハノイへ約2時間のフライトです。ハノイ空港(ノイバイ空港)は、いつもと同じ田舎の空港といった感じで何となくホッとします。空港から直接ハノイ市北西のイエンバイ省イエンビン県に向かいます。車で約4.5時間、といっても悪路の中(途中道路工事が続き、予想以上でした)、ベトナム流の運転でしたから、乗っているのも大変でした。

 ベトナムとの交流を正式に始めてから5年がたちますが、医療生協(保健協同組合)が5ヶ所できています。ハノイ市の北方のバクザン省に2ヶ所(5年前に訪問した所です)、ハノイに1ヶ所(漢方専門の病院)、北中部のタインホア省に1つの病院、そして今回訪問したミンタイン協同組合です。VCA(ベトナム協同組合連合会)によれば、最も「原則的な運営を行っている」とのことでした。

 本日の泊まりは、山の中の2つ星ホテル。夕食は地元のイエンバイ省協同組合連合会のヴン会長の招待で、ホテルで行われました。食後、お茶の先生である植村さんが、お点前を披露、参加者とたまたま宿泊していたオランダの方にも振る舞いました。

オランダの旅行者の演じるオペラ(大道芸に見えましたが)
オランダの旅行者の演じるオペラ(大道芸に見えましたが)
ホテルの庭先のムクゲ。日本人が植えていったそうです
ホテルの庭先のムクゲ。日本人が植えていったそうです

 注:日刊ベトナムニュースにこんな記事を見つけました。観点が少しどうも、という記事ですが、話題にはなっているのかなと思います。

 http://www.viet-jo.com/news/social/090306092553.html

 「保健合作社」の試験的設立を準備 2009/03/07 06:39 JST配信

 ベトナム合作社連盟と日本生活共同組合連合会医療部会(JHCA)はホーチミン市で2日、「保健合作社(協同組合)−コミュニティの健康管理モデル」と題するセミナーを開催した。この席で、ベトナムでは北部のハノイ市、イエンバイ省、バクザン省の3地方で保健合作社の試験的設立の準備が進められていることが発表された。実際、イエンバイ省イエンビン町には「ミンタイン・コミュニティ健康管理合作社」があり、組合員80人と医師4人が参加しているという。

 しかし、こうした保健合作社がベトナムにふさわしいかどうか、関連法規が未整備な状態で発展させることができるかどうかなど疑問視する声も少なくない。また、国民の初歩的な健康管理は現在村レベルの保健センターが担っており、新たに合作社を設立する必要があるのかという声もある。

 [Tuoi Tre online, 03/03/2009, 08:10 (GMT+7)]

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