善通寺市が発行する市の広報「広報ぜんつうじ」の2008年12月号(No.684)に、「肥満と運動」という文章を寄稿しました。一部修正しています。
(第212回 1月9日 )
ダイエットブームです。情報番組で紹介された「朝バナナダイエット」の影響で、バナナ価格が高騰し品薄になっているといいます。
一方、同じ大豆製品でも豆腐や油揚げが値上がりする一方、納豆は安値が続いています。「健康ブーム」を追い風に各社が設備投資を行い生産が過剰になった時に、関西テレビの捏造番組により、一気に市場が冷えこんだためです。健康ブームに弱い日本人の特性を良く表しています。
肥満の原因は、食べ過ぎ、運動不足のどちらかです。日本人の摂取カロリーは1975年をピークにして徐々に減少し、2226Kcalから1948Kcalになっています。男性2095Kcal、女性1709Kcalで、決して食べ過ぎではないことがよくわかります。
一方、1975年に2000万台あった自家用車の保有台数は、2000年に2.5倍の、5000万台を超えました。エレベーターの普及で、階段を上ることも少なくなっています。
肥満を防ぐためには、食事の問題もさることながら、運動が重要です。
厚生労働省のホームページに、「健康づくりのための運動指針2006(エクササイズガイド2006)」という報告書が掲載されています。それによると、健康づくりのための目標として、1日当たり8,000〜10,000歩位(1週間で56,000〜70,000歩位)が望ましい、とされています。
細切れの運動にも効果はあります。電車通勤の場合一つ手前の駅で降りて歩く、駐車場は入口から離れた所に置く、エレベーターを途中で降り階段を使用する。買い物にいくときにも同じことが言えます。
日常生活中での運動が重要です。みなさんも一工夫してみませんか?
■以下のHPを参照下さい。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou01/pdf/data.pdf
注:印刷すると47ページになります。
http://www.city.zentsuji.kagawa.jp/selection/kouhou/pdf08/koho12.pdf
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