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日本生協連・医療部会発行の、「虹のネットワーク」 2008 年12月号のコラム「社会派 しんさつ室 No.28」に掲載された文章を転載します。一部修正しています。
医療生協の組合員増やしと不況
(第209回 12月19日 )


 医療生強化月間も11月30日で終了です。今年の強化月間は仲間増やしと同時に、300万人対話大運動を行いましたから、例年とは趣きが異なっていると思います。

 灯油価格の高騰や地元の大手石油小売店の倒産などで生活に大きな影響が出ている青森県では、購買生協と連携し生協灯油への利用結集と福祉灯油への財政支援を求める署名運動をおこなっています(青森保健生協)。

 高齢者の見守りをかねた訪問(西部保健生協)、医療制度・介護制度やくらしの実状を知るための訪問(佐賀県医療生協)、グラウンドゴルフ大会の中で「健康づくりをすすめる医療生協」をアピール(大分県医療生協)するなど、地域の実状に合わせた活動が広がっています。

 香川医療生協の善通寺診療所は、市主催の健康づくりの取り組み「いきいきキラッと☆善通寺フェスタ」に参加し、組合員さんと一緒に健康チェックのブースを出し、特定健診やインフルエンザの予防接種、肺炎球菌ワクチン(注)の宣伝を行いました。

 こういう活動の中で深刻な相談がありました。自身の障害年金と妻の給与で生活している方ですが、県の医療費補助制度の改悪と、不況を理由に妻が常勤からパートになったための収入減で、入院もできない、外来の医療費も大変という事例です。

 地域では、医療・福祉制度の改悪や経済状況の悪化に伴う雇用不安、倒産など様々な問題が渦巻いています。300万人対話大運動の中で、地域の問題点を見つけ出し、運動につなげていき、「困った時には医療生協に」と評価されるようなダイナミックな活動をおこなっていく必要があるのではないでしょうか。

 注:善通寺市では、医療生協と市との懇談の中で肺炎球菌ワクチンの有用性を説明、公費補助制度を実現しています。全国的に見ると、2008年1月現在で28県の65市区町村で助成制度があり、四国では善通寺市と北島町(徳島県)だけです。

※12/23は休日なので休載、26日が今年最後のアップです。


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