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盛岡医療生協の「患者の権利章典・医療生協の介護」実践交流集会に参加しました
(第199回 11月11日 )


盛岡は前日は雪、紅葉がきれいでした。会場の外観です
盛岡は前日は雪、紅葉がきれいでした。会場の外観です

 11月9日岩手県盛岡市内で開催された、盛岡医療生協の「患者の権利章典・医療生協の介護 実践交流集会」に参加しました。

 午前中は基調講演として、「組合員と共に歩む医療〜医療生協の患者の権利章典の実践」と題して私が講演を行いました。午後は11の演題発表がありましたが、帰りの時間の都合があり途中で退席しました。

 基調講演の内容は、今年力を入れて取り組んで来た「医療生協の患者の権利章典」の実践と、「医療生協のブランドをつくる5つの取り組み」(第130回・131回・172回参照)の紹介で、具体的な方策についての医療部会での具体化や、全国の実践を取り入れた内容を加味して報告を行いました。

 午後の発表で(前半部分だけですが)、組合員さんの2つの発表に注目しました。

集会の開始前には合唱です。うーん文化的ですね、見習わないと
集会の開始前には合唱です。うーん文化的ですね、見習わないと
 一つは盛岡市内の山岸支部の「後期高齢者医療制度廃止を求める取り組み」の報告です。支部の活動として取り組み、購買生協にもよびかけ「地域の医療・くらし・福祉を考える会」を発足、2008年1月に3つの会場で学習会を企画、計180名の参加、2月にはさらに3つの会場で開催し、総計315名の参加で行い、3月末までに制度廃止を求める署名を1,102筆集めました。地域の自治会や老人会にもよびかけ、会長さんの挨拶を頂いたとの事です。

 後日、町内会長や老人クラブ会長に礼状を出し、学習会の参加者には「考える会ニュース」を5月・8月と発行し組合員さんが手配りしたそうです。

 もう一つは、老人医療費無料化を日本で初めて実現し、乳児死亡率ゼロを達成したことで有名な岩手県和賀郡沢内村(現・西和賀町)のドキュメンタリー映画「いのちの作法」の上映会を行った紫波郡矢巾町(盛岡市南部に位置するベッドタウン)の矢巾東支部の取り組みです。

地域の組合員さんが約130、職員が約50、合計約200人の参加で行われました
地域の組合員さんが約130、職員が約50、合計約200人の参加で行われました

 実行委員会でDVD鑑賞を行い上映会の意義を確認、社会福祉協議会などの協力を得て、「多くの町民に知らせる」「上映券を普及する実行委員を広げる」取り組みを行い、有線放送、地域のタウン紙や地元紙にお知らせの掲載、役場からのお知らせで紹介、宣伝カーの運行、医療生協組合員さんにはチラシを配布、など徹底的に宣伝を行い、800名収容の会場で600名を越す参加者で成功を納めたというものです。

 いずれの取り組みも、組合員が主人公である協同組合の活動が地域に大きな影響力を持っている事です。残念ながら聞く事のできなかった後半の発表には、組合員の自主的な健康づくりの取り組みもあり、「健康をつくる。平和をつくる。」医療生協らしい運動が進んでいる盛岡の組合員さんの取り組みには、大いに学ぶものがあると感じた一日でした。

 ※余談ですが………

前泊した施設でTVを見ていたら、「11月11日は鮭の日です。鮭を食べましょう」というコマーシャルが流れていました。岩手県の地方行事かと思っていたら、違うんですね。「鮭」の「つくり」の部分の「圭」は「十一十一」と書くので、新潟県村上市が制定、その後、日本記念日委員会が2003年に正式に認定したそうです。(シラナカッタ)


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