日本生協連・医療部会発行の、「虹のネットワーク」 2008 年9月号のコラム「社会派 しんさつ室」に掲載された文章を転載します。一部修正しています。
(第192回 10月17日 )
4月から始まった特定健診・保健指導について、7月27日付「毎日」が全国の806の市と区を対象にしたアンケート調査結果を公表、6割の自治体が見直しを求め、1割が廃止すべきだと考えていることが明らかになりました。
新しい健診制度の欠陥を改善する運動をすすめると同時に、健診を契機に医療生協らしい健康づくりの取り組みを大きく広げるチャンスとして、「健康づくり健診問診票」を班会で活用することを呼びかけています。
数年前から医療部会の討議の中で、私たちのおこなっている健診や人間ドックが「異常値さがし」「病気さがし」になっているのではないか、TV番組の決めゼリフのような「放っておくと大変なことになりますよ」といった「脅しの健診」になっているのではないか、という反省が出されました。
健診を受けた方が元気になる、異常値があったり病気がみつかったとしても「昨日よりも今日が、そして明日が、いっそう意欲的に生きられる」という、医療生協の健康観を重視した健診が求められています。
「健康づくり健診問診票」は、まず「主観的健康度」のチェックから始まります。(1)健康だと思う、(2)毎日が充実している、(3)生きがいがある、(4)家族や友人とうまくいっている、という4つの質問からなります。2番目は「医療生協がめざす健康習慣」、8つの生活習慣と健康指標の実践についてのチェック、3番目は日常生活の活動度です。
こういった取り組みをすすめるなかで、医療生協らしい健診が「ブランド」として確立していくのではないでしょうか。
※以下のHPを参考にして下さい。
http://www.jhca.coop/topics/080317_01.html
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