協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2008年7月号に掲載したものを編集しました。一部編集しました。
(第186回 9月12日 )
前回は高血圧の定義について述べました。今回は、家庭血圧の測定の重要性です。病院や診療所で測ると血圧が高い、という人がいます。また、その逆もあります。
診察室で測ると血圧が高くなる現象を「白衣高血圧」と呼びます。医師や看護師の白衣を見ると緊張して血圧があがる、という訳ですが、この現象が有害なものかどうかは解っていません。この逆に診察室で測ると正常化する「逆白衣高血圧」というのもあります。また早朝の血圧が高い「早朝高血圧」があり、これは心疾患や脳血管疾患などとの関係があると考えられています。
こういった現象を正確に把握したり、診察と診察の間の期間の血圧のコントロール状態を把握するために、自宅血圧の測定が重要となります。日本国内には血圧測定装置が3000万台あるとも言われており、手軽な健康グッズの代表となっています。
2003年9月に日本高血圧学会が「家庭血圧測定条件設定の指針」を発表しました。要旨は、以下の通りです。
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測定時間
・朝は起床してから1時間以内
・排尿を済ませた後
・朝食の前
・夜は就寝前
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測定方法
・椅子に座って1〜2分以上安静にした後
・腕を軽く伸ばした状態で机の上に置く
・上腕のカフの位置が心臓の高さとなる姿勢
- 測定機器
・上腕で測定するタイプの電子血圧計(電器屋さんで売っているもの)
・手首で測るタイプや指で測るタイプは、誤差が多く勧められません
※都合により、9月16日は休載します。次回は9月19日です。 |