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 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2008年5月号に掲載したものを編集しました。

脂質異常症(高脂血症)について
(第177回 8月5日 )

 コレステロールが高いと動脈硬化が進みやすい、というのはご存知だと思います。しかし、コレステロールには、動脈硬化を防ぐHDLコレステロール(善玉)と、動脈硬化を進めるLDLコレステロール(悪玉)があります。

 コレステロール値が高い人の中に、善玉であるHDLコレステロールが高く、病気として治療の必要のない人もいます。

 そこで、総コレステロール値ではなく、HDLコレステロールの値と、LDLコレステロールの値で、評価をするようになりました。

 HDLコレステロール40未満が低HDLコレステロール血症、LDLコレステロール値140以上が高LDLコレステロール血症、中性脂肪(トリグリセライド)値が150以上の場合高トリグリセライド血症と呼び、これら3つを、「脂質異常症」と呼ぶようになりました。


正常値 空腹時の値
HDLコレステロール 40以上
LDLコレステロール 140未満
中性脂肪 150未満

 動脈硬化を進める要因は血液中の脂質(コレステロールなどのあぶら分)だけではありません。年齢(男性は45才以上、女性は55才以上)、高血圧、糖尿病、喫煙、家族に狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患の人がいる、なども大事な要素です。

 薬物治療をするかどうかは、こういった要素と、運動や食事などの生活習慣の改善に取り組む必要があるかどうか、といったことも加味して決定していくことになります。

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