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 協同組合 香川合同計算センター 速報に「社長の健康シリーズ」を連載しています。2008年3月号に掲載したものを編集しました。

「特定健診」とメタボリックシンドローム
(第169回 7月4日 )

 この4月から医療制度が大きく変わります。とりわけ、事業所検診や自治体の検診制度がこれまでと大きく変わります。「検診」の位置付けが、これまでの疾病の早期発見から、心臓病や脳卒中などの動脈硬化疾患対策になります。ガン検診や骨粗鬆症の検診は一般財源で行われますから、自治体の対応には十分注意して、「財源がないので対象を絞る」ことのないようにしなければいけません。

 メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)については、ある程度ご存知だと思いますが、もう一度整理しておきます。

 動脈硬化性疾患は内臓脂肪と関連が深く、腹囲(お臍の高さで測定)に比例することが解っています。内臓脂肪が100平方cm以上を内臓脂肪型肥満としますが、簡単に測定できる指標として、腹囲が男性では85cm、女性では90cmを超えると該当します。

 腹囲が上記の基準に該当し、かつ、以下の3項目中2項目以上が該当する人がメタボリック・シンドロームです。

(1)血液中の中性脂肪値が150以上、または、HDLコレステロール(動脈硬化を防ぐ善玉コレステロール)が40未満
(2)収縮期血圧(上の血圧)が130以上、または拡張期血圧(下の血圧)が85以上
(3)空腹時血糖が110以上
※血圧、中性脂肪、糖尿病の治療中の方は、該当するものとみなします。

 腹囲が85cm未満でも内臓脂肪が100平方cm以上の人もいるし、85cm以上で内臓脂肪が100平方cm未満の人もいるため、この基準に異論は多いのですが、とりあえずこの基準でスタートすることになります。

 

注:「特定健診」制度が開始されました。会社勤めの方の社保については、これまで項目が少し変わった程度で差を感じませんが、国保では大きく変わりました。問題点については、別途報告したいと思います。


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