日本生協連・医療部会発行の、「虹のネットワーク」 2008 年5月号のコラム「社会派 しんさつ室」に掲載された文章を転載します。一部修正しています。
(第162回 6月10日 )
5月12〜13日に医療部会総会が開催され、今年一年の活動の指針となる方針が議論されます。その中心に「第7回 医療生協の患者の権利章典・医療生協の介護 実践交流会」で提起した、「医療生協の特長をつくる五つのとりくみ」があります。
全国各地の医療生協が、規模や提供するサービス内容の違いを超えて、「これが医療生協の事業でありサービスである」といえる共通するものを明らかにし、それを「医療生協の統一ブランド」として育てていこうというもので、その一つとして、「健康づくり健診問診票」の活用があります。
この4月から健診制度が変更され、メタボリック・シンドロームを対象とした「特定健診・特定保健指導」が開始されます。全国806市区を対象にした調査で、「科学的根拠は十分」と答えたのは9%に過ぎず、自治体にペナルティーを科すことに反対したのが64%と問題が多いことが指摘されています(3月26日付「毎日」)。
新しい制度の弱点や問題点について改善を求める運動が重要ですが、「健康づくり健診問診票」は、「昨日よりも今日が、そして明日が、いっそう意欲的に生きられる。それを可能にするため、自分を変え、社会に働きかける」という医療生協の健康観を広めるチャンスでもあります。
班会などで、医療生協の「健康づくり健診」と、特定健診・特定保健指導に対応した全国統一の問診票に記入し、自分の健康度を総合的・継続的に把握する活動を始めましょう。
あらかじめこの問診票を記入し自分の問題点を把握する。健診を受けたあと振返りを行い、班などで健康づくりの活動に取り組む。医療生協の特長をいかした取り組みを全国で広げながら、健診を充実させる取り組みを進める、そんな一年間にしたいと思います。
以下のHPを参照してください。
http://www.jhca.coop/topics/080317_01.html
http://www.jhca.coop/topics/pdf/080215_01.pdf
http://www.jhca.coop/topics/pdf/080215_02.pdf
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