(第156回 5月20日 )
予讃線豊浜駅のツツジです
(記事には関係ありません) 2008年度医療部会総会の報告です。
第1号議案「2007年度のまとめと、2008年の方針」の大要です。
2007年度のメインテーマは、「健康をつくる。平和をつくる。生協の特徴を事業に活かす」でした。
社会保障の後退や地域医療の崩壊が続く中、地域に出て後期高齢者医療制度や特定健診・特定保健指導の内容を知らせる活動を強め、健康づくりや平和の活動を進めました。「支部長が元気になる全国交流集会」を契機に地域の願いを「かたち」にする支部・組合員の社会的役割発揮や事業への挑戦も広がり始めました。
高齢者住宅事業などの新たな事業が始まりましたが、外来患者の減少が続き、経営状況の悪化が広がっています。
重点課題は、以下の5つでした。
1.自治・参加・協同の力を活かし、事業の質を向上させる課題
第7回「医療生協の患者の権利章典・医療生協の介護実践交流会」では、医療生協の特長をしめす「5つの取り組み」、(1)事業所ごとの利用委員会・家族会の活動(2)健康ファイル(3)1万人の認知症サポーター(4)マイケアプランづくり(5)健康づくり健診問診票が提起されました。医療生協の最大の特徴である組合員の事業参加は、新たなとりくみも含めてもっとも強化すべき課題の一つになっています。
2.医療生協の特質を生かし、継続・発展可能な経営をつくる課題
黒字生協は診療所規模で大きく減少しました。医師・看護師確保の困難性が経営に直結しているのが特徴です。特定健診・特定保健指導へのとりくみでは、厚生労働省の内容の確定が遅れ、制度の問題点も明らかになったことから、会員生協のとりくみが弱まる傾向が生まれました。
3.明るいまちづくりをすすめ、健康と平和をつくる課題
医療生協の事業を支える組合員・職員の成長をめざします。組合員・職員の協同の力で医師・看護師を確保する取り組みが進みました。「カムバックナース」など在宅の看護師の再就職支援にもとりくんでいます。
4.頼りになる医療生協をつくる課題
後期高齢者医療制度や特定健診・特定保健指導の学習などを支部や事業所でおこない、くらしのサポーター養成などのとりくみが生まれました。原水爆禁止世界大会のとりくみや夏の平和祭りなどで憲法と平和の学習をすすめました。「支部長が元気になる全国交流会」に半数の支部の代表が集まり、小学校区単位での支部づくりをすすめる具体的な課題として、支部の2倍化を提起しました。
5.全国の医療生協運動の連帯と国際連帯を強化する課題
医療部会創立50周年記念事業に取り組みました。組合員に参加してもらえるスポーツイベントとして地元の生協の協力の下、昨年に引き続いてのグラウンド・ゴルフ大会、初めての「雪の祭典IN NAGANO」を実施しました。また、50年史の発行、レセプションの開催、記念CMやDVD作成を行いました。映画「母べえ」鑑賞運動では、5万枚のチケットを普及しました。第3回国際保健協同組合フォーラムは、13カ国240人の参加で成功し、世界の保健協同組合運動初の共同目標を確認した「東京宣言」を採択しました。 |