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後期高齢者医療の保険料引き落しがはじまりました
(第150回 4月18日 )

 後期高齢者医療制度は、年金が月額1万5千円以上なら年金天引きとなりますが、15日から保険料天引きが始まり、予想通り怒りの声があがっています。第148回(4/11)で、死亡した方からも年金取り上げが行われていると書きましたが、対象でない方からも引き落されていることも明らかになっています。これはもう無茶苦茶、とてもまともな制度とはいえません。

 「自民党の中堅議員らが、制度の再検討を求める議員グループの初会合を開き、問題点が明らかになれば、制度の見直しも検討していく」と報じられています(NHK)が、こうなったらいったん凍結し、廃止を含めて検討するのが当然ではないでしょうか。

 4月15日、「町村官房長官は「保険料が安くなる人もいる」として、制度の正当性を訴えた。「あまりにも混乱のみ焦点を絞って増幅するような報道は全体のバランスを失している」と述べた」(4/15 FNNニュース)そうです。もちろん、一定の負担は仕方がない、という声がないとはいいません。しかし、圧倒的多数の声は、「誰が決めたのか」「いつのまにこんな制度になったのか」というもので、少なくとも「とてもよい制度ができた」という人は一人もいないといって、過言ではないと思います。

 4月15日の報道番組に注目しました。NHKの7時のニュースでは、厚労省の「所得の高い人は保険料があがり、低い人はさがる」という説明通りにはならず、所得の低い人で値上げになる仕組みについて淡々と解説しました(従来、低所得者対策として市区町村単位で行われた減免措置が廃止され、都道府県単位で保険料が設定されるため)。

 テレビ朝日系列の「報道ステーション」では、15日・16日と連続して、こういった問題について現場の声を中心に詳しく報道されており、現場で仕事をしている一人の医師としては、おおいに納得できる内容でした。こういった、現場の声を反映した番組が増えるように、我々も現場から情報発信をおこなっていく必要性を感じました。

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