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 日本生協連・医療部会発行の、「虹のネットワーク」 2008 年3月号のコラム「社会派 しんさつ室」に掲載された文章を転載します。一部修正しています。

後期高齢者医療制度は問題が多すぎます
(第149回 4月15日 )

 1月26・27日の2日間、第7回「医療生協の患者の権利章典・医療生協の介護 実践交流会」が、国際能力開発支援センター(OVTA 千葉市)を会場に、『いまこそ参加と協同でつくろう 医療・介護のハーモニー』というメインテーマの元に開催されました。「権利章典」と「介護」の実践交流会を同時に開催するのは初めての事です。

 全国から66生協、480名の参加で行われ、生協数や参加人数は第6回交流会より減少しましたが、過去最高の211題の発表が行われました。

 「かたちプラン」(第4次5ヵ年計画)では、全国の現状について、「医療生協の患者の権利章典」や「医療生協の介護」にもとづいて実践している姿を医療生協の特長であると断言する状況には至っていません、と指摘しています。

 基調報告で、全国に共通する「医療生協ブランド」づくりの重要性が指摘され、全国どこでも実践可能な取り組みとして、「医療生協の特長をつくる5つの取り組み」が提唱されました。

(1)すべての事業所に事業所利用委員会、家族会づくりを行い、医療生協の事業所は組合員や地域の人が意見を述べ運営に参加できることを魅力にします。

(2)自分の健康を自分で管理できる「健康ファイル」を作成します。医療機関の受診記録や健診結果、健康チェックの記録もファイルにして、健康な人生を送る資料にします。

(3)厚生労働省の提唱に呼応し、認知症サポーターを1万人養成し、多くの組合員が認知症を理解し、認知症の防止の取り組みなど地域の認知症対策に役立てるようにします。

(4)マイケアプランづくりに取り組み、介護保険の利用サービス計画を自分で立てたり、介護保険制度の理解に役立てます。

(5)「健康づくり健診問診」を班ぐるみで行い、自分の健康度を総合的に把握すると共に、健康づくりの活動に結びつけます。

 集会のまとめで、この活動を3年間行い再び交流会に成果を持ち寄ろうと呼びかけが行われました。

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