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医療生協の患者の権利章典・医療生協の介護実践交流会報告(3)
(第131回 2月5日 )


基調報告を行っているところです
(大峰順二さん撮影)
(第130回の続きです)

6.2006年7月に行われた第5回医療生協職員意識調査の、患者の権利章典への関わりでは、職員の大半がきちんと読んだとはいえないのが実態で(カッコ内は看護師)、丹念に読んだ31.6%(22.1%)、必要なところだけ読んだ19.5%(17.4%)、ざっと目を通す程度43.1%(52.7%)である。「医療生協の患者の権利章典」や「医療生協の介護」にもとづいた実践が「医療生協の特徴」と断言する状況には至っていない」のが実態です。


「健康ファイルとは、クリアーファイルに様々な情報を入れて」と説明をしているところです

7.職員の中に権利章典を知らせ、業務の中に位置付ける課題として、ISO9001の仕組みの中で、日常的に患者の権利章典チェックリストを活用し、業務の改善の中にいかしていくとか、FISHの実践の中に位置付けるなどの仕掛けが必要です。

8.「医療生協の介護」制定の背景として、介護めぐる悲惨な事件が続く、介護保険の役割が縮小し、「ビジネスチャンス拡大」として営利企業が続々と参入したが、コムソン事件に示されるような問題も明らかとなった。介護保険を利用できない人たちも増加しており、医療生協らしさ、組合員が主人公、組合員参加の介護の実践を広げていく必要があります。


会場の様子です

9.「医療生協の介護」の実践ガイドラインが制定されたが、「医療生協の介護」の文書ができたことは知られるようになり、その掲示も普及してきたが十分とはいえない。掲示するとともに、学習・討議して理解を深めることをよびかける必要があり、それが全国で旺盛な実践につながると思います。

10.苦情は宝であり、利用者参加の評価活動(内部評価・外部評価)を、クレームを大切にし、組合員・利用者とともに地域に開かれた運営をこころがける必要があります。

11.最後に以下の5つの「宝」を提起しました。

(1)事業所利用委員会は医療生協の「宝」、すべての事業所に利用委員会をつくり、とりわけ介護の分野では「家族会」の活動を

(2)「健康ファイル」をつくり、自分の体は自分で管理できる力をつけよう

(3)1万人の認知症サポーターを養成し、安心してくらせるまちづくりを

(4)マイケアプランつくりを医療生協の特徴として

(5)健康づくり問診を班活動の軸に、班のみんなと健康づくり

(「基調報告」の項、了)


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