(第108回 11月2日 )
第 107 回 (10/30) で、 10/21 〜 22 に開催された医療部会 50 周年記念の国際フォーラムについて報告しました。本番に先立ち、 10/20( 土 ) 夜に夕食会 ( ウエルカムパーティー ) 、 10/21( 日 ) の午前に「日本の医療生協解説セミナー」と「家庭医療学セミナー」が開催されました。
各国の参加者が休憩中に交流をしていました 夕食会は公式行事ではありませんが、ホスト国として参加者に気持ちよく過ごしていただき、旅の疲れを癒してもらわなければいけません。学生を中心に多数の通訳ボランティアにご協力頂きました(感謝)。私の横には、都内の大学4年生の方に座っていただき随分助かりました。というのも、私のテーブルには、今回の国際フォーラムの「目玉」の一つであるWHO技官のルイス・プルーフさんがご夫妻で座っていたためです。WHOの提唱する「高齢者にやさしい都市づくり」、環境問題(割り箸は再利用しているのか?)、など、様々なテーマで会話が進むので、こちらの知的レベルが試され冷や汗の連続でした。こういう時は「攻撃は最大の防御」ですから、こちらから話かけるのがコツです。
欧米の健康志向でサカナブームが起き、日本ではサカナの値段が徐々に上がっている、といったら、(プルーフさんの母国の)カナダでも同じような現象があり、昔はロブスターは(言い方は悪いが)貧乏人でも食するものだったが、今では値段があがって金がないと食べられない、と言っていました。当方の知性の限界で、途中で会話が途切れました(笑)。
日本の医療制度の解説をする尾関医師 10/21( 日 ) 午前の医療生協セミナーは、カナダからの代表団の要望により開催されましたが、国際フォーラム参加者に予め案内していたため、多数の方の参加がありました。内容は、「日本の医療制度について」(尾関医師・みなと医療生協)、「日本における医療部会の概要」(堀内医師・川崎医療生協)、そして私が「日本の医療生協の実際」としてお話をしました。
医療部会の活動を解説する堀内医師 今回、尾関先生の話を聞きながら、日本の医療制度が大変複雑であること、そして、外国の人にこれを説明するのは大変なことだと感じました。さらに、 75 才以上の方の独立した医療制度が出来ようとしていると付け加えた訳で、聞く方も理解に苦しんだのではないかと思いました。もっとすっきりした制度に変えて行く必要があるし、医療のニーズに関係なく、生物学的年齢で医療制度を構築するというのは、土台無茶な話だと思います。
「医療生協の患者の権利章典」の解説をしています。都合で日本語のスライドになってしまいました 私の話は、医療生協の医療の特徴は「医療生協の患者の権利章典」の実践であることを、高松平和病院の活動の写真を使って解説しました。また、後半は、医療生協の組合員の活動に職員が積極的に参加している姿を、香川医療生協の記録写真を使ってお話ししました。
セミナー終了後に、WHOのプルーフさんから、分りやすい説明で、よい発表でしたね、とお褒めの言葉を頂きました。
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