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シンガポールで行われた国際会議に出席しました
(第107回 10月30日 )

 第 106 回 (10/26) で報告したICA(国際協同組合同盟)総会・ IHCO (国際保健協同組合協議会)総会出席に続いて、 10 月 21 日〜 22 日に東京・新宿で開催された「第 3 回国際保健協同組合フォーラム」に出席しました。日本生協連医療部会設立 50 周年企画の一環として行われたもので、「保健協同組合の今日的な役割と明日への課題を考える」をテーマに 12 カ国・ 15 組織、 63 名の海外の保健協同組合関係者と、国内の協同組合、国連機関、モンゴル大使館、NGO関係者 ( 世界医療団・ペシャワールの会 ) 、世界銀行、学者、ジャーナリストなど約 140 名、合計 200 名が参加しました。

 参加国は、スリランカ、ネパール、マレーシア、韓国、モンゴル、インド、カナダ、ブラジル、ベニン、スペイン、英国、スェーデンで、日本を入れると 13 ヵ国になります。ベニン(ベナン)はアフリカ西海岸の国で、近隣のコートジボアールまで行かなければ日本でのビザが取得できないそうですから、参加国がこの会合を重視していると感じました。


ペシャワール会代表の中村哲先生の講演です

 記念講演は、ペシャワールの会代表の中村哲さんの「アフガンでの活動を通して」です。ソ連のアフガニスタンへの侵攻により 600 万人が難民化、その後の度重なる干ばつによる被害、アメリカ合州国による攻撃や内戦の激化などにより、農地が荒廃した経過が語られました。ペシャワール会の活動拠点の診療所も空爆により破壊され、疾病予防のための飲料水と農業用水の確保に力を入れている。特に砂漠化していた土地が、アフガンの伝統的な手法での井戸の掘削や用水路の建設(日本の伝統技術も採用)により、緑化していく経過には感動を覚えました。


WHOが、日本で「高齢者にやさしい世界の都市ガイド」を発表する場所としてこの国際セミナーを選びました。発言するプルーフ技官

 WHOのルイス・プルーフ( Louise Plouffe )技官が「高齢者に優しいまちづくりガイド」の発表が行われました。

 続いて、高橋・医療部会運営委員長の基調講演「格差のないいのち輝く社会を!〜保健協同組合の今日的役割と明日への課題を考える」が行われました。

 その後、5つの分科会「世界の医療生協」「プライマリーヘルスケア」「貧困と国際協力」「WHOセッション:高齢者対策」「国際人材交流」が行われました。1日目の終わりは夕食交流会で、日本の伝統芸能の尺八と琴を宮田耕八郎さんと仲間のみなさんが披露し、外国から参加した方々は熱心に聞き入っていました。


2日目の全体会に参加するIHCO幹部。最前列の右から3人目が、IHCO会長のスペイン・エスプリウ財団 J.C.グイサート氏

 2日目は全体会で、分科会報告と各国の報告としてブラジル、ベニン、スリランカ、ネパールから報告が行われました。私は、ほくと医療生協の井上医師と2人で全体会と夕食会の司会を行いました。

 詳細は、以下のHPをご覧ください。

 http://www.jhca.coop/topics/071024_01_01.html
 

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