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町おこし事業を考える(その1)
(第59回 5月8日 )


橋の手前は人でいっぱいでした

 ゴールデンウィークに九州へ行って来ました。旅行会社の企画する一泊二日の旅です。行き先は、大分県玖珠郡九重町飯田高原(ここのえちょうはんだこうげん)の鳴子川渓谷にある「九重“夢”大吊橋」です。九重町観光協会のHPによれば「長さ390m、高さ173m、幅1 . 5mの日本一の人道大吊橋。橋の上からは、「日本の滝百選」に選ばれた震動の滝をはじめ、九酔渓と遠くには九重連山の雄大な景色が満喫できます」とあります。

 総工費約 20 億をかけ、 2006 年 10 月 30 日にオープンしたものです。開業以来5ヵ月余りで入場者 100 万人を達成し、全国から一躍注目を浴びました。今回旅行先に選んだのもそのニュースを目にしたのがきっかけでした(もちろん、日程と価格で一致したからですが)。

 注目を浴びた理由は人気があるだけではありません。九重町は、人口 1 万 1 千人余で高齢化率は 30 %超、面積 271k 平方mのうち 65 %が山林と原野ですから、典型的な山村です。町の年間収入が 70 億円で、町債が 7 億余で 1 割余りを占めます。新たに地域再生事業債約 7 億を使って作ったのが、この吊橋ですから、率直に言って町おこしの「起死回生」の手段だったのだと思います。


橋の上も人でいっぱいでした

 その試みが今の所大成功を収めている事に、財政難にあえぐ全国の自治体から注目を浴びているというのが、私が目にしたニュースでした。 100 万人突破で入場料収入だけで、約 4 億 8 千万円だそうです。

 香川県では決して目にすることの雄大な景色で、紅葉の季節にきたらもっと感動したのではないかと思います。

 ただ、朝6時 50 分に高松駅を出て、バスとフェリー合わせて 9 時間余りを費やして到着、夕方の比較的すいている時間帯で、橋を渡るのに 30 分以上待ちました。翌日昼頃に行った人は、駐車場に入るのに 3 時間待ったそうです。

(次回に続く)

 橋の全貌、下から見上げた写真などは、以下のHPを参照下さい。
 http://kujuaid.blogcoara.jp/yumeturibashi/


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