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患者アドボケイトと、南医療生協の「寄ってって」活動
(第40回 2月20日 )

(2月16日付けの続きです)


患者アドボケイトの講演を行いました
 2006年度院所利用委員長会議で、「患者アドボケイトの役割と患者の権利‐医療倫理小委員会 米国調査報告」を行いました。

 これまでにも書きましたが、アドボカシー advocacy とは、患者の権利を擁護する仕組み、アドボケイト advocate は患者の権利を擁護する人を意味します。元々アドボケイトというのは、スコットランドでは弁護士を意味する言葉で、そのため法廷用語のニュアンスもあります。

 医療生協の患者の権利章典を実践するために、アドボケイトを位置付けてはどうか、退職した看護師など、団塊世代の知恵と力を活かす活動が求められているのではないかと、強調しました。また、この間の調査で知った、医療メディエーターについても紹介しました。

 患者や家族と医療従事者の間にトラブルが発生した時に、裁判になる前に中立的立場から解決を図る医療メディエーター(仲介者)という存在があります。裁判になると、お互いに傷ついたり長期化する事が多く、医療ADR(裁判外紛争処理)により早期に問題を解決しようとする仕組みで、最近注目されているものです(参考HP)。


何でもあり相談「寄ってって」
 指定演題報告の中で、愛知県の南医療生協の「新しい利用委員会の活動‐なんでも相談寄ってって活動」に注目しました。

 「組合員や職員・地域の人と、お楽しみ会など交流を深め合う運動」で、「交流を通じ、多世代で共有して支え合う活動を、無理をしないで、やれるところからやっていく運動」と位置付けています。「どんな困りごとでも解決できるわけではありませんが、一緒に考え、知恵を出し合っていきます」という姿勢に共感を覚えました。

 実際の事例では、ホームレス問題の解決、生活保護の申請、診療所前の道路の改修など、地域まるごと健康づくりをめざす医療生協ならではの活動が報告され、私たちも大いに学ばなければいけないと感じました。


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