(第39回 2月16日 )
2月 16 日〜 17 日の2日間、神戸市で医療部会の 2006 年度院所利用委員長会議が開催されました。 48 生協 80 名の参加で行われ、私は勤務の都合で 16 日だけ参加しました。内容は以下の通りです。
16日(金) |
・ |
患者の権利章典の実践と院所利用委員会の役割 |
藤谷 医療部会事務局長 |
・ |
「医療生協の介護」の実践にむけて |
坂本 医療部会介護福祉委員 |
・ |
患者アドボケイトの役割と患者の権利
−医療倫理小委員会 米国調査報告 |
藤原 医療部会医療活動委員長 |
・ |
指定演題報告 |
|
|
・介護分野での利用委員会活動 |
姫路医療生協 |
|
・進んだ虹の箱の取り組みについて |
医療生協さいたま |
|
・新しい利用委員会の活動
−なんでも相談寄ってって活動 |
南医療生協 |
ユーモラスに「医療生協の介護」の説明をする坂本さん 藤谷 事務局長は、医療生協の持つ5つの強みと3つの弱みを指摘しました。
強みは、(1)高い理念と豊かな実績を持っている、(2)地域に根ざした組合員活動がある、(3)保健・医療・介護の事業を行っている、(4)まじめで有能な職員集団がいる、(5)生協法に基づき民主的に運営されている事、一方、弱みは、(1)医療生協を知らない国民が多数、(2)主体的力量が遅れている、(3)事業剰余がでない経営、である事が指摘されました。
第4次5ヵ年計画の重点課題を紹介しながら、最大の課題が事業の質の向上にあり、利用委員会の役割が大きい事を強調しました。
坂本 介護福祉委員は、「医療生協の介護」の目標の3番目に挙げられている、安全安心の質の高い介護は、利用者参加の評価活動、クレームを大切にし、組合員・利用者とともに地域に開かれた運営が重要だと強調しました。
利用者は不満があっても言いにくい例えとして、広島城の写真を出し、クレームは出しにくいのが普通、深い濠を泳いで、高い石垣をよじ登らなければ、城内にはたどり着けない。苦情がないのは、利用者と事業所の間に深い濠があるから届かないのではないか、あるいは改善が全く期待できないからではないか、と問題提起を行いました。トゲのついた栗の写真を示し、そんな思いを持ってでてくる苦情にはトゲがあるのが普通。クレームにある刺を恐れず、中のおいしい実を手に入れよう、とユーモラスに訴えました。
(長くなったので、続きは次号に)
|