(第23回 12月8日)
数十人を前にして医療構造改革の話をしました
社会保障費削減を目的にした医療制度「改革」関連法が成立してから半年近くが経ちます。医療法・医師法など医療・介護・福祉に関連する12の法律が「改定」の対象で、440からなる政省令・告示で08年4月までに体系化を行う内容のため、制度がどのように変更になるのかがわからない、という声をよく聞きます。
香川県社会保障協議会が企画した「医療構造改革法の全体像」の学習会の講師をしました。12月6日(水)に、香川医療生協研修室で、50数人の参加で行われました。
講演の資料は、全国保険医団体連合会政策部の作成したものに、少し手を加えて準備しました。今回の改定は「構造改革」と名付けられたとおり、医療供給体制、保険制度、検診のありかたなどあらゆる分野にまたがっています。そのため講演時間も1時間40分となり、今後の闘いの展望については少し端折って終了しました。参加者もため息をつく内容でしたが、今後の運動の糧になったのではないかと考えます。
医療改革関連法の4つの特徴は、
1.応益主義の強化・自己負担増
・高齢者に対する窓口負担増
2.公的給付の削減
・混合診療の拡大
・食費・居住費が保険対象外に
3.相互扶助・水平的分配の強化
・新高齢者医療制度の創設
4.地方への責任転嫁・分権・改革
・保険制度が都道府県単位に変更される
・
都道府県に医療費適正化が義務付けられ、ペナルティーが課せられる
などです。
このページでも少しずつ内容を紹介していきたいと思います。
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