(第18回 11月21日)
11 月 17 日〜 18 日に大阪市で開かれた、第 31 回全日本民医連呼吸器疾患研究会に参加しました。テーマは「学び合う 21 世紀の呼吸器診療」です。
内容は、はじめに、記念講演で、近畿大学の長坂先生の「呼吸器診療の留意点」で、日常診療における理学的所見のとり方とその意味を詳しく実例を交えながら解説して頂きました。初心にかえって学びなおすよい機会になりました。
お昼休みには4つのランチョンセミナー(昼食をとりながらの勉強会)が行われました。私は、四天王寺国際仏教大学院の逢坂先生の「大阪の結核の現状」という話をききました。大阪市の平均寿命の短さや結核の罹患率の異常な高さにふれながら、ボランティア活動でホームレスの方の結核の早期発見の活動をききました。7月の社会医学会総会でも聞いたはなしですが、今回は時間が十分だったため、より詳しく知ることが出来ました。
午後は、4部屋で分科会が行われました。「職業性肺疾患」の分科会の座長をしながら、「アスベスト検診における問診の重要性」について発表を行いました。大阪では、泉南のアスベスト暴露について、現在国家訴訟を行っている最中で、様々な取り組みの報告が行われました。当院の李医師も中皮腫の症例について報告を行いました。
2日目は、今年から保険収載された禁煙外来の取り組みについて3つの報告が行われた後、奈良女子大の高橋先生の「今日から始める禁煙支援」という講演を聞きました。禁煙「指導」ではなく、「支援」する姿勢が重要だと強調され、自分の失敗例や挫折経験など大変わかりやすく、医療従事者なら誰でも禁煙支援をおこなうための努力が必要だと感じました。
2日目の午後は、アスベストシンポジウムが開かれ、参加しました。
大変充実した、大阪らしい「コテコテてんこ盛り」の研究会でしたが、学ぶものも多かった2日間でした。
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