(第13回 11月3日)
シャーカステンの写真の読影にいそしむ2人
10 月 29 日に岡山医療生活協同組合のコムコム会館で、全日本民医連・中国四国地方協議会運営委員会主催の「アスベスト診断・シャーカステンセミナー」が開催されました。香川民医連・高松平和病院からは、私と後期研修医の原田医師が参加しました。
福井大学医学部国際社会医学講座環境保健学の日下教授と菅沼成文先生を講師として、中・四国の9つの民医連から 23 名の参加で開催されました(医師 22 名、放射線技師1名)。2人に1つのシャーカステン(レントゲンフィルムを読影する装置。写真参照)が設置され、 10 時から昼食休憩 30 分をはさんで、約6時間半行われ、最後には卒業試験も行われました。
午前中は、セミナーに参加した目的や自分の夢・趣味などを相手方に語り、その後パートナーを全体に紹介するアイスブレイクを行った後、「ILO 2000 年版 じん肺X線写真国際分類」を使用しながら、じん肺診断に必要な基本知識の修得を行いました。
日下先生所蔵のフィルムと、基準となる「国際分類」のフィルムを比較しながらの読影なので、随分勉強になりました。これまで「じん肺ハンドブック」と日本の基準フィルムを参照にしながら読影していましたが、まだまだ勉強が足りないと痛感しました。
終了証書を手に満足する2人 午後からは菅沼先生の「アスベスト関連疾患の概説」と題する講演が行われ、その後、単純XPとCT写真を比較しながら、主として胸膜病変の読み方の学習を行いました。
これからの診療に反映できる充実した内容でした。因みに卒業試験の成績は原田先生と同点数で、2人とも無事合格しました。
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