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Monthly Archives: 5月 2021

高齢者に対するワクチン接種の報道が盛んです。しかし、医療従事者に対するワクチン接種の話題がマスメディアから殆ど消えてしまいました。5月26日現在で、480万人といわれる医療従事者のうち、1回目終了が約428万人、2回目終了が約277万人です。

最近の接種数は、1回目の方が1日9万人前後、2回目の方が10 ~ 15万人です。休みなどを無視して単純計算をすると、1回目が終了するのは、6月1日ころになり、1回目接種の3週後に2回目のワクチン接種になります。から、2回目が終了するのは6月22日ころ、ということになります。

高齢者ワクチンも、自治体によっては、ワクチンがいつどれくらい届くのかが不明なので予定を立てづらいという声もあります。

7月末までに高齢者ワクチンの2回目を終了、という菅政権の方針に現場は振り回されています。

65歳以上高齢者に対する新型コロナウイルスワクチン集団接種の電話予約が、高松市で始まりました。5月29日から6月27日分です。しかし、合計で1,680人分ですから、電話はこれで100回目とか、椅子に座って1日電話をかけていたので腰が痛いなどの声もあり、笑うに笑えない状況です。

報道によれば「高松市によると予約を受け付けるコールセンターは24回線で対応していましたが、連絡が相次いだためつながりづらい状況が続きました」(KSB)。その通り、と言いたくなります。

こんな状態ですから、菅首相の思惑通りに7月末までに高齢者ワクチンが終了するとは思えません。善通寺市は3回の集団接種+医療機関での個別接種で、市の公表した数値で計算すると、7月末までにほぼ終了するはずですが(「ほぼ」というのは、接種を希望しない人も一定数あるので)、1,000人規模で集団接種が必要なので協力をと医師会ルートで非公式の要請があります。

少し気になるのは、「打ち手不足」という言葉がマスコミで横行していることです。そもそも、ワクチンが一体、何本、どこにあるかが不明で、いつまでにどれくらい自治体に届くのかがわからないという、情報不足によるため自治体が計画を立てられないところにあります。

「打ち手不足」という言葉で、医療従事者に責任を押し付けるのは、やめてほしいと思います。

総務省と厚生労働省は5月12日、全国の自治体を対象に実施した65歳以上の高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種の実態調査の結果を公表しました。

菅首相が目標に掲げる7月末までに高齢者接種が完了する予定と回答したのは全国1741市区町村のうち1490自治体(85.6%)。都道府県別では、兵庫や京都など17府県が、全市町村で7月中に接種を終える見通しと回答、「8月中」と答えたのは東京、大阪、愛知などの185自治体(10.6%)、「9月以降」としたのは北海道、福岡、沖縄などの66自治体(3.8%)です。

官邸のホームページによると、5月12日17時の時点で、医療従事者で1回目のワクチン接種が終わったのは約327万人、2回終わったのが約140万人です。5月末の時点で2回接種が終わるのは、5月10日までに1回接種した約310万人ですから、医療従事者の3分の2ということになります。

同じく、高齢者で1回目が終わったのが57万人、2回目が3.6万人です。

ワクチン接種が進まないのは、ワクチンが配布されていない、接種体制が取れていない、集団接種の場所が確保できないし人員が確保できないからです。自治体が回答したさきほどの数字は、ワクチンが配布される、人員が確保できる、場所も心配ない、など数々の条件をクリアできた時の「仮定」の話です。

菅政権のまやかしに振り回されることなく、冷静に対応したいと思います。

善通寺市でも高齢者向けワクチン接種が始まっています。4月は介護施設等に入所した方が対象、5月2日から毎日曜日に計3回(2回目があるので総計6回)集団接種が行われています。5月24日からは各医療機関で開始されますが、一体、対象者が何人なのか、ワクチンはどのように配布されるのかがわからないため、医療機関としても対応に苦慮しています。

市の責任とは言いませんが、情報開示を明確にして、高齢で打ちたくないという方もいますから、おおよそ、何人が対象で、ワクチンの供給量はこれくらい、という事実を明確にすべきではないでしょうか。

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