毎週火曜日・金曜日更新予定。理事長ブログ

Monthly Archives: 1月 2018

1月25~27日の3日間、愛知県豊橋市内で、2017年度医療福祉生協連看護師長研修会(後期)が開催され、40名余の看護師長が参加しました。

私は25日に参加して、「医療福祉生協のいのちの章典」-「実践ガイドライン」を活用しよう、と題して講演を行いました。12月14日に開催した、「第11回医療連携懇談会」(第936回 2017年12月15日)で報告をお願いした、肺がんサバイバーさんの報告を引用して、自己決定をどう支援するかを強調しました。

師長さんらしく熱心に聞き入っていました。

地方政治新聞「民主香川」に、「全世代直撃の社会保障改悪」というタイトルで、社会保障関連の内容の連載をしています。2017年11月5日号(第1761号)に掲載した、「安倍政権下の社会保障改悪を見る」です。一部修正していますが、情勢の変化で変更された部分もあります。

第48回衆議院選挙は、「小選挙区制のマジック」で、与党の圧勝という結果になりました。

選挙結果を冷静に見てみると、小選挙区では殆どの選挙区に候補を立てた自民党の得票率は47.8%ですが、議席占有率は74.4%です。比例代表では得票率が33.3%で、議席占有率は37.5%でした。比例代表選挙は「ドント方式」という大政党に有利な方式ですが、小選挙区ほど得票率と議席占有率の極端な乖離はなく、比例代表選挙が比較的公平な制度であることが示されました。

大都市圏の、ある自民党議員の場合、地元では50.13%と過半数の得票を得ましたが、別の地域では、47.66%、46.55%と過半数の得票は得られませんでした。この議員の選挙区合計の得票率は47.82%でした。他の候補が、立憲民主党と希望の党で、3人の競争になったため、マスコミの評価は「圧勝」でしたが、もし、民進党が分裂せず、参院選と同じ構図になれば「野党統一候補の勝利」になったと思います。

「たられば」の話に意味はありませんが、選挙結果はリアルな視点で見ていく必要があります。

とはいっても、与党圧勝、そこに与党補完勢力である、希望の党、日本維新の会が加わる訳で、社会保障政策がさらに悪化する可能性が高くなります。しばらく、「全世代直撃の社会保障改悪」と題して、来年4月に予定されている、「診療報酬」「介護報酬」「障害者福祉サービス」のトリプル改定の内容や問題点を連載していきたいと思います。

今回の選挙の冒頭、10月10日の自民党声明で、「19年10月に予定する消費税率10%への引き上げによる財源を活用……使い道を思い切って変え『全世代型社会保障』の実現」を行うと宣言しました。

財務省は10月25日の財政制度等審議会で18年度予算編成に反映する素案を提示しています。

診療報酬と介護報酬は、18年4月に同時改定が行われます。財務省は診療報酬について、薬価部分だけでなく医療行為に支払う本体部分も引き下げ、全体で2.5%以上の大幅なマイナス改定とするよう要求しています。また、薬剤師の調剤行為に支払う調剤報酬を引き下げることも求めました。

介護では通所介護や訪問介護、特別養護老人ホームなどを中心に報酬を引き下げる考えを示しています。掃除や調理などの生活援助については、1日当たりの報酬に上限を設ける形で利用制限の導入を迫っています。

生活保護の医療では、受診回数を減らして後発薬を使わなければ、一定の自己負担を課することや、子どもがいる世帯への加算・扶助の見直しを提起しています。

主たる生計者のみの所得で判定している児童手当(年12 ~ 36万円)の所得制限を世帯合算の所得で判定する、所得制限を超す世帯への特例給付(月5千円)も廃止を検討するとしています。

もちろん。財務省の考え通りに政策が実行される訳ではありませんが、政府が考えている内容は、「すべての世代にふりかかる社会保障改悪」です。

1月16日、都内のホテルで、日本生協連・コープ共済連・医療福祉生協連、3生協連共催の賀詞交歓会が開かれました。来賓として加藤勝信厚生労働大臣、斎藤十朗全国社会福祉協議会会長が挨拶しました。

鏡開きの後、閣僚・政党代表を含む多くの国会議員、各団体代表、取引先など1,300人近い出席者と交流しました。

年々参加者も増え、参加した方からも「盛会ですね」「ここにくるとさまざまな分野の方と交流できる」などの声をかけられました。引き続き、多くの分野の方と交流を広げていきたいと思います。

また、沖縄で米軍ヘリの事故が起きました。

この半年余りの米軍海兵隊機の事故を並べると以下のようになります。

2017年
・6月1日:久米島空港 CH53E大型ヘリ不時着
・6月6日:伊江島補助飛行場 MV22オスプレイ不時着
・9月29日:石垣島・新石垣空港 MV22オスプレイ2機不時着
・10月11日 :東村高江 CH53E大型ヘリ不時着・炎上
・12月7日:宜野湾市緑ヶ丘保育園 CH53E大型ヘリの部品落下
・12月13日:宜野湾市普天間第二小学校 CH53E大型ヘリの窓落下

2018年
・1月6日:伊計島 UH1Y汎用ヘリ不時着
・1月8日:読谷村の最終処分場 AH1Z攻撃ヘリ不時着

とりわけ、宜野湾市普天間第二小学校の校庭に落ちた、体育授業中の米軍機窓の落下は、RBC(琉球放送)の情報カメラで記録されており、擦り傷を負った小学生が一人いただけというのは、率直にいって偶然、運が良かっただけで、重大人身事故の可能性が極めて高かったもので、とても許せるものではありません。

オスプレイだけでなく、各種ヘリでも事故が起きており、すべての米軍機の飛行をいったん停止し原因究明を行うこと、すべての米軍機の撤去が求められていると思います。

あけましておめでとうございます。

2018年度は、診療報酬、介護報酬、障害者サービス報酬のトリプル改定が実施される年です。社会保障が少しずつ国民の手から遠ざかっていくような政策が実施されています。

2012年のILO(国際労働機関)総会で、「社会的保護の床(土台)」という概念が提起されました。

適度の食糧、住宅、水、衛生、教育、健康のために十分な収入を得、文化的な生活に参加し、自由に自己表現ができ、考えや知識を共有できること。これらはすべて、人権、すなわち、人類誰もが常に享受できるべき権利(ILO駐日事務所メールマガジン)、とされます。

2012年12月12日に、国連総会で、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)デーが制定されました。

誰もが、どこでも、お金に困ることなく、必要な質のよい保健・医療サービスを受けられる状態を国際社会共通の目標とすることが全会一致で議決されました。

当然、日本国政府はこれらに賛成をしています。今年は、これらの国際的な合意事項を政府に実施することを求めていく一年にしたいと思います。

高松市田村神社の神池。
「田村の神は水の大神 御神体は龍神なり」と云われています

 

協同の力で、いのち輝く社会をつくる

日本医療福祉生活協同組合連合会
代表理事会長理事  藤原 高明

あけましておめでとうございます。

全国の医療福祉生協では超高齢社会にむけ3つの「つくろうチャレンジ(つながりマップづくり・居場所づくり・日常生活圏域での支部づくり)」と3つの戦略づくり(事業戦略・地域戦略・組織戦略)で住みなれたまちで暮らしつづられる活動にとりくんできました。

3つの「つくろうチャレンジ」では、全国の医療福祉生協でマップづくりや居場所づくりが進み、「わたしと地域の困った」の解決に結びつく具体的な成果や解決のきっかけが生まれました。また、子どもから高齢者まで多世代が交流できる居場所づくりが全国各地で地域の諸団体と連携して進み、大きな成果をつくることができました。

健康づくりでまちづくりに貢献する活動では、昨年の11万人を超える人が参加した「健康チャレンジ」や、減塩を推進する「すこしお」生活、高齢期をいきいき過ごすための「フレイル」予防の推進にとりくみ、組合員・地域・行政から好評を得ることができました。

核のない平和な社会をめざす活動では、積極的なとりくみで「核兵器禁止条約」が国連で採択される成果に結びつきました。そして、この運動を推進した「ICAN」(核兵器廃絶国際キャンペーン)が、ノーベル平和賞を受賞しました。唯一の戦争被爆国として日本がこの条約を批准することは極めて重要です。条約批准に向け、諸団体との連携を強化します。

憲法改正を発議しようとする動きが活発になっています。憲法を守り、憲法が活きる社会の実現をめざし、広範囲な人々と世論を高める活動を今後も一層進めることが大切です。

「医療と介護の一体改革」のもとで自助・自立を基本とする施策が具体化・実行され、医療・介護へのアクセスが困難になりつつあります。2018年度は診療報酬・介護報酬、障害者サービス報酬のトリプル改定が実施されます。この改定は、2025年に団塊の世代が75歳を迎える時の医療・介護・福祉をどう形づくるかに対応するもので、患者・利用者、事業者にとって様々な困難が予想されます。様々な困難に向きあい、くらしを支える活動を成功させるキーワードは生協の「総合力」と「連携」の強化です。この2つを活かし、「くらしを支える」活動のとりくみを推進することが重要です。

「2020ビジョン」達成の年まであとわずかです。医療福祉生協に入ることは安心のネットッワークに入ること。先ず、300万組合員を達成しネットワークをきめ細かにします。

皆さまの医療福祉生協への一層のご理解とご指導・ご鞭撻をお願い申し上げますとともに、本年が皆さまにとって実り多き一年となりますよう心からご祈念申し上げます。